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女の人にとって王子様とは「白馬に乗って、自分を迎えに来る、永遠の存在」 それは美しく、爽やかで、強く、それでいてどっかナイーブな男の子である。
王子といえば、我が日本国では皇太子殿下、そしてハンカチ王子こと早稲田大
野球部の斉藤くん、そしてハニカミ王子こと高校生プロ・ゴルファーの石川遼
くんがいます。そしてこのナルニア「カスピアン王子」(ベン・バーンズ)
こそ、女性が求める理想の王子でしょう、ホントに美しい!
ナルニア国物語は国の創設から滅亡までの2555年間を7巻の物語に書き記した
壮大なるクロニクル(年代記)であります。
ナルニア国の元年、あのライオンのアスランさんがこの世界を創造したのです。
CSルイスの宗教観からすると、このアスランこそキリストの再現と思われる。
このへんはナルニア国物語第六章「魔術師のおい」=「ナルニア国年代記のⅠ」
を参照
前作の映画第一章「ライオンと魔女」は「ナルニア国年代記のⅡ」は
紀元1000年にあたります
今作第二章「カスピアン王子のつのぶえ」は「ナルニア国年代記のⅣ」では
紀元2303年ということで 前作からなんと1300年も経たお話なのです。
ペベンシー兄弟は現世から、魔法の角笛に呼ばれ、またナルニア国に
戻ってきたのです。
ペベンシー兄弟姉妹による活躍で魔女との戦いに勝利し、栄えたナルニア国は
1300経って見る影もなく衰退しておりました。何と!人間族のテルマール王国に
支配されていたのです。
皆さんご存知の通り、ナルニアは魔法の国であり、その国民とは言葉を話す
全ての動物や獣たち、それからいわゆる伝説の生き物、小人ドワーフ、半神半獣、
半神半馬のケンタウロス、伝説の怪物ミノタウロス、単目サイクロプス、人魚
などあらゆる種族が仲良く共存していた世界でありますが。そこへ人間族が
侵入支配したのです。
今回のストーリーは復活したペベンシー兄弟とテルマール王国を追われた
正統王子カスピアン王子が力を合わせて人間族と戦う、果たしてナルニア国の
再興を図り、王子もテルマール王国を取り戻せるのか?
見所はナルニアのあらゆる動物達と人間の大軍の合戦シーン、最高最新の映像
技術を駆使して、迫力満点、見る価値ありですゾ
驚いたのは末っ子ルーシー(ジョージ・ヘンリー)ちゃんの成長著しいこと、
前作ではお茶目な幼児だったのに、今は利発な少女に成長した。
この分では次回第三章「朝びらき丸 東の海で」では、カスピアン王子の恋の
相手になるのではないかと推測。
それにしても 今の現世界と似ていますネ、人間が繁栄しすぎて、動物達は
ジャングルや山奥へ追われ、狩の標的や、家畜にされたり、動物園行き、さらに
人間の生活と経済活動の結果、汚染や地球温暖化が進み、多くの動物たちが
絶滅に追いやられています。
これは動物達にとって迷惑千万なこと、戦いたくもなりますぞ。
人間の強欲と狡猾さを認識し、反省させられる映画です、是非見てください。
投稿情報: 05:39 カテゴリー: 2008観た映画, な | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
(ブリジット・フォンダ)主演とあったので迷わず見ました
題名は「Lake Placid 」=「静なる湖」文芸ものか?
邦題は「U.M.A」なんのコッチャ? が見るうちに判った
なんと!怪獣パニックものだったのだ。
Unidentified Mysterious Animal 謎の未確認動物だそうナ
しかしUMA(ユーマ)は日本でしか通じないらしい
・・・・内容出ますョ・・・・
北米の北、メイン州、針葉樹に囲まれた静かな湖、そこで自然保護局官が
下半身をすっかり食いちぎられる事件が起こった。原因調査のために
関係者が集る。博物館学術員(B・フォンダ)狩猟監査官(ビル・ブルマン)
金持ちのワニ研究家(オリバー・プラット)保安官(ブレダン・グリーソン)
なかなか怪物は姿を見せないが、正体はなんと単なる10mの巨大ワニだった。
いまさらワニくらいでは誰も驚かないが、CGやSFX技術で結構見せ場はあった。
何といってもこの映画の面白みは、4人のぶつかり合い、掛合い会話だ
(Bフォンダ)は男に振られたばかりで、イライラしており皆に八つ当たり放題
(B.ブルマン)はそれを皮肉る。(O・ブラッド)はワニ捕獲のためなら常識外れ
ばかり、保安官は都会の連中とは全く馬が合わないので、もろぶつかる。
これはジョーズ退治に出かけた3人の対立関係にも共通するものだ。
この映画を一言で言うと「動物パニックのスクリーム版」だろう。
B・ファンダは何度も湖に投げ出されるし、何度も金切り声をあげる。
美しい女性がひどい目に遭うのは、なにかしら楽しいですネ
私は常々思うのだが、O・プラットはあの容姿ながら、いつも得な役ばかり
「三銃士」「評決のとき」「サイモン・バーチ」など主人公を助ける良き友の
役が多いのだ、彼が出て来ると安心する、私も彼の様な存在「友達思い」に
なりたいものです。
このオオワニ怪獣がでる 「」は今もDVD世界でシリーズ化
されているらしい。凄いね!
投稿情報: 19:18 カテゴリー: 2000 見た映画, ゆ | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
ゼロの焦点」’09の感想を書いたからには、忘れてはならない
もう一つの不朽の名作、松本清張の代表作品「点と線」’58に
ついて一言。
この小説は昭和32年(1957)から1年間「旅」に連載され、
これも当事大変な話題となりベストセラーとなった。
1958年早々に映画化されました。
九州博多近くの海岸で男女の情死体が発見された。
この二人は東京駅で汽車に乗り込む所を目撃されていた。
刑事はこのあまりにも偶然で4分間という短い目撃に
不審を抱き、この目撃者を疑った。
しかしこの男には北海道に出張中のアリバイがあったのだ。
当事の汽車、青函連絡船、などの時間表を利用した完全犯罪
が成功するのか?時刻表完全犯罪ものの元祖といえる。
さらに、この犯罪の動機は「官製汚職」隠蔽のためであった。
当事から現在にいたるまで汚職のたびに役人の一人が自殺
し落着となる。これを予見した(松本清張)
正に社会派小説家と言われる所以がここにあります。
映画では、刑事に追われる会社経営者(山形勲)のふてぶてしい
存在感に圧倒され、保身に走る官僚(三島雅夫)の狼狽ぶりが
これまた旨い。そして
九州のベテラン老刑事(加藤嘉)のリアリティーぶりと
見所満載ですので是非一見を。
第Ⅱ章「カスピアン王子と角笛」が大人気、
そこで、先ずは第一章「ライオンと魔女」から一言
映像技術の大革新のおかげ、
これがなかりせば、絶対に映画化されなかったであろうと思われる
そんな映画は、この「ナルニア国物語」である。
英国のファンタジーは壮大で奥深く面白い、昔から広く読まれ、世界中に
熱烈なファンがいる、正に待望の映画化といったところである。
そもそも映画技術の大革新は(ジョージ・ルーカス)監督のSFファンタジー
「スター・ウォーズ」'77によって大ブレイクした。そのころはまだ「特撮」と
言っていた。爾後S・Wの続編やCG,FSXを駆使したSFものが連発した。
SFなら登場するのは宇宙人やロボットであり、多少リアルでなくても許された。
「ジュマンジ」'95から、実物そのもののリアルな動物CGが登場し、いずれは
「ナルニア国」や「黄金の羅針盤=ライラの冒険」の登場を予感させた。
そろそろS・Fもののネタもきれ、観客がもう少し奥深いものを求める様に
なった。そこで登場したのが世界的な名作、英国ファンタジーの世界である。
大ブレイク世界的ヒットとなったのが「指輪物語=ロードoftheリングス」2001、
2002,2003の三部作、その大スケールと深いストーリーに驚愕させられたのだ。
この原作者は言わずと知れた英国オックスフォード大学の言語学者(J・R・R・
トルーキン)である。この指輪物語を発表したころ、同じ大学の教鞭仲間として、
交流していのが(C・S・ルイス)、つまり「ナルニア国物語」の作者である。
オックスフォード大学の近くのバー「イーグル&チャイルド」に若き文学者達が
たむろしパイプタバコとビールでストーリーを語りあっていたのだ。
既に指輪物語で名をなしていたトルーキンはCSルイスの「ナルニア」の原稿を
批判し、発表に反対した。ライバル意識なのだろうか?面白いエピソードである。
C・S・ルイスも小説家として既に名を知られていた、第2次世界大戦中、
ラジヲ放送で子供達に逸話を話したり、自宅を子供の疎開場所に提供していた。
その時、疎開の女の子が衣装タンスの中で不思議な世界を見たという話を聞き、
このナルニナ国の話を思いついたといわれる。もちろん彼の幼きころ屋根裏で
兄と空想にふけったことや第一次世界大戦の従軍経験などがベースにある。
さてそろそろ、「ナルニア国物語」第一章「ライオンと魔女」について、
第二次世界大戦、ベベンシー一家の4人の子供がロンドンから田舎に疎開すること
からはじまる。疎開先はカーク教授(ジム・ブロードベント)の家、先に述べた
創作のヒントからすると、このカーク教授こそC・Sルイス自身ということだろう。
館の一部屋に置かれていた大きな衣装ダンスの中に入ると、そこから不思議な国
ナルニアに繋がっていた。そこは白い魔女に支配され、100年の間雪と氷に閉ざさ
れていた。
ナルニア国の住人は 言葉を話すケモノたち(今現存する全ての動物)や伝説の
生き物(半神半獣、半人半馬のケンタウルス、怪物ミノタウロス、人魚)であった。
これはCSルイスのキリスト教的素養と神話の教養から出たものと思われる。
(もっとも、トルーキンはこれを寓話的と批判したらしいが・・・)
ナルニアには古くからの伝説があった「2人のアダムの息子と2人のイブの娘が
この魔女の支配から救ってくれる」というものであった、ケモノ住民にとりヒト族
4兄弟は正に希望の星であった。何も知らない、軟弱な4人だったが、ナルニア世界
の創造主アスラン(外見は偉大なライオン)の力により逞しく成長し、住人と共に
魔女と闘うことを決心した。 決戦は大迫力です、是非DVDでご覧ください。
白い魔女(ティルダ・ウイントン)はスコットランド人でケンブリッジ大卒の才媛、
「コンスタンティン」'05で大天使の姿を見て、今作で魔女となれば、とても普通の
人間とは思えません。しかし「フィクサー」’07で本年度堂々のアカデミー賞助演
女優賞を取ってしまった、最近は美より知が優先しますネ。
アスランの声はあのリーアム・ニーソンさん、シンドラーズリストの時、思ったが
真正面から見ると彼の顔はライオンに見える、そういう意味でも適役(声)と思う。
前に英国BBCのテレビ版でナルニア国物語を見たことがあるが、ケモノさん達は
全てぬいぐるとハリボテだった、テレビではよくても、これでは映画にはならぬと
つくづく思いました。
映画技術の革新CGの進化により、名作ファンタジーが次々映画化されることは
誠にありがたい。
まずはナルニア国物語第Ⅰ章 「ライオンと魔女」について述べました、
そして、引き続き第Ⅱ章「カスピアン王子と角笛」については
近々お話したいです。
投稿情報: 03:17 カテゴリー: な | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
60年代後半はSF映画の名作が集中しました。
ミクロの決死圏('66)宇宙大征服('68)猿の惑星('64)
2001年宇宙の旅('68)など爽そうたる作品があります。
これは当時,映画のSFX技術が飛躍的革新したのと、テーマが
生命や種の起源など哲学的領域に踏み込んだからでしょう。
元祖「猿の惑星」(1968)は封切り時、その猿マスクの特殊
メークに私達は驚愕したものです。正にその後の怪奇映画
メークの元祖といえましょう。
宇宙船がある惑星に不時着したが、何と猿の惑星という
SFキワモノでありながら、主役の宇宙飛行士テーラー大佐
に当時名作大作を独占していた(チャールストン・ヘストン)
が演じるので、正にA級SFといえるものでした。
また猿の仮面のジーラ博士は(キム・ハンター)と聞きビックリ、
あの「欲望という名の電車」(1951)でアカデミー助演女優賞を
受賞した名女優である。
さらに猿のザイアス博士を(モーリス・エヴァンス)もシエクス
ピア役者であり、名優がぬいぐるみの中身とは驚いた。
それから半裸のヒロイン、ノバ(リンダ・ハリソン)の少々
アジア的な顔が可愛いこと可愛いこと、そして彼女の半裸に
興奮したものだ。
しかし,この作品が名作に成り得たのは「あの意外なラスト
シーン」だからこそ!人類の愚かさ、
哀れな末路を表現したからに他なりません。
原作はピエール・ブール 監督はフランクリン・J・シャフナー
音楽 ジエリー・ゴールドスミス
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