想定外ばかり起こる世である、2016年6月25日英国はEUを離脱
した。世界中の株が暴落し総額215兆円がぶっ飛んでしまった。
という訳で、英国映画「キングスマン」2015 に一言。英国EU離脱
の背景である、英国人の高いプライドと英国階級制度が判る映画
英国が世界に誇るスパイ映画「007」の単なるパロディー映画と
思っていたら、全く違っていた。007のオマージュであるが、狙いは
ハチャメチャな血なまぐさいブラック・ジョーク映画であった。
「キングスマン」とはロンドンのセヴィル・ロウ通り(背広の語源)に
ある仕立て屋の名前だが、実は秘密スパイ組織の入り口であった。
二つの大戦で行き場の無くなった戦死者の遺産と大資産家の
寄付で設立された、どの国にも所属しないスパイ組織である。
目的は「欧州の平和を守る」ためであり。これそこEU思想だ・・
さて今回の悪役は、最近のスパイものの主流であるITやNeT
長者である、正にやスティブ・ジョブスばりの社長ヴァレンタイン
(サミュエル・L・ジャクソン)はビル・ゲイツの如く社会貢献運動
として地球温暖化防止に金を掛けるが、彼の計画(陰謀)は
想像を絶するものであった。
彼の信奉する説は以下である。
地球温暖化はどんなにしても止めようがない。多発する地震災害、
エイズやエボラ、抗生物質の効かぬ新種病原体の発生、世界紛争
殺戮などは、全て地球自身の自己防衛作用の結果で「地球にと
って人類はウイルス」と判断し人類滅亡を図っているという説である。
人類を救う唯一の方法は「自ら人間の人口を減らすしかない」と
考え、一部の人間を残し(選民)し、あとの人間は殺し合いを
させて滅亡させるという計画であった。彼はうそぶく「人類を見捨
てたノアや神」を恨んだ人はいないではないかと・・・
ヴァランタインは世界の生活援助として自社製のスマホと通信費
をタダにして世界中に広めた。その機種には、ある音波発生装置
があり、その音波を聞くと人間の闘争本能を抑制できなくなり殺し
合いをさせるものだ。
彼は宇宙衛星から殺人音波を送った、世界中人類の殺し合いが
はじまった。 それを阻止するため新人キングスマンのエグジー
(タロン・エガートン)、マーリン(マーク・ストロング)が潜入した。
果たして結末は? DVDでどうぞ・・
見どころはキングスマンのベテランスパイ(コリン・ファース)の
英国紳士ぶりと残酷な大量殺し合いのギャップ、
貴族出のキングスマンの統領(マイケル・ケイン)と下層階級出
のエグジーとの本音のやり取りですナ
原作は英国の漫画家マーク・ミラー、監督はマーシュ・ヴォーン
よくよく考えると、地球には100億人に膨れた人類をまかなう
力は無いし、解決策も見いだせていない
悪党にも三分の理かも?・・・・大人の映画としてお薦めです。
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