本年も宜しくお願いいたします。
ことしも熟年の立場から勝手気ままに映画感想を述べること
お許しくださいませ。
今年2009年の初見は「地球が静止する日」
金融危機と世界経済破綻により、既に地球が半分静止している状態です。
こんな時にこの映画を見るのは辛いものがありますネ。
それにしても、どうして私は?こんなにも地球滅びものが好きなんだろう?
忍び寄る地球破滅の兆候に、とまどう人間の哀れさを見るのが好きなのです。
「地球が静止する日」は1940年に書かれた米国作家(ハリー・ベイツ)の
短編SFを原作にして、それを、かなり脚色して映画化したもの。
1951年にロバート・ワイズ監督により一度映画化されており、今作はその
リメークという意味もある。
まぁよくある「人類の最後の審判」ものでもある。
私達の住む地球は「地球は青かった」と言われるほど美しい星であります。
しかし、そこに住む人間は誠におろかな生き物であります。
人類発生の太古のから、戦争につぐ戦争をしてきて、今地球を数十回破壊する
ほどの核爆弾を持つに至った。
また万物の霊長と称し、他の生き物を殺し食してきたが、商業主義のために
乱獲し、さらに快楽的スポーツのために殺傷してきた。
昨今は自然破壊や公害、特に二酸化炭素の過度の放出により地球温暖化を
招き、他の動植物の絶滅が起こっています。このまま行くと人類自身も
危ういことになる。
遥か遠き天体から地球に巨大な超球体が飛来した。
降りてきた宇宙人クラトゥは人間の形(キアヌ・リーブス)に変体して逃走。
彼は宇宙の秩序のため、人類を存続させるか消滅させるかの審判員であった。
どうもノアの箱舟の如く、人類以外のあらゆる動物を雌雄でのこし、地球を
一旦リセットするらしい。
我々の自己判断としては、上に述べた如く、他の生物を犠牲にした罪、
自然破壊した罪、戦争を止められない罪。拝金主義の罪で有罪ですネ。
面白いのは、数十年間前地球に先発派遣され、中国人に成り済ましていた男の
報告だ。「人類は救いようのない存在、抹殺すべきと結論いたします。」
「しかし私は星に帰りません、人間として死にます、なぜなら人間が好きだから」
しかし宇宙人クラトゥの調査方法はおかしいネ、地球を消滅させるか否かの重要
任務なのに、訪問は米国だけ、それもニューヨーク近辺のみ視察、さらに女生物
学者(ジェニファー・コネリー)と黒人の子供(ジェイデン・スミス この子
ウイル・スミスの実子)くんの周辺で判断するのは、小さすぎる。
また、球人類より遙かに発達した科学力ゆえ、CPアクセスであらゆる情報を
取れるはずだし、あんなアナログ的シロアリロボットでなく、一発でクリアに
なる武器もあるはずと思った次第。
さて審判は如何に? 劇場に行って確かめてくださいませ。
投稿情報: 05:32 カテゴリー: 2008観た映画, ち | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
皆さんからの多々なる投稿「硫黄島からの手紙」を拝見いたしました。
私も「硫黄島からの件」を述べたいところですが、ここはイーストウッド
2部作の第一弾「父親たちの星条旗」から感想を述べさせていただきます。
さて「父親たちの星条旗」は第二次世界大戦中の硫黄島をめぐる日米の
攻防を描いた戦争映画であります。戦争映像は大スケールであり、戦闘
シーンは凄いものでありますが、この映画、戦争活劇や攻略作戦もの
ではなかったのであります。
米軍は日本軍の象徴「摺鉢山(すりばちやま)」を占拠し、その頂上に勝利の
「国旗」を掲揚したが、この一枚の「報道写真」をめぐってのエピソードが
主題であります。国と軍はこの勝利の写真と当該兵士を利用し、米国内の
「戦意高尚と戦時国債の売上げを増やす」べく、世論喚起を図ったのです。
この「世論のため」の戦争映画といえば、ノルマンディー作戦を題材にした
スピルバーグ監督の「プライベート・ライアン」('98)も同じでありました。
歴史的なノルマンディー上陸大作戦と直接関係ない小さなエピソード
「ある2等兵1人を探しだし安全に祖国に帰還させる」を遂行する内容。
これは母一人残し出陣した4人兄弟の内、3人が戦死したため、残る一人が
戦死すれば子息全滅となり、全米で大きな批判と厭戦世論になるのを恐れ、
国家が考えた「世論のための作戦指令」であったのです。
昔の米国ハリウッド戦争映画は字通り「戦争活劇」でありました。
その代表格は「史上最大の作戦」'62 でしょう。ノルマンディー上陸作戦を
史上最多オールスター出演で、英雄たちの戦闘活躍ぶりを映画したものです。
「父親たちの星条旗」や「プライベート・ライアン」など、最近のハリウッド
戦争ものは戦争中の小さなエピソードを通して、戦争を表現します。しかし、
それが逆に身近な参戦体験と感じ、戦争の恐ろしさを実感させ、戦争の正体を
判らせる、それが自然に反戦のメッセージとなっています。
小さなエピソードといえ、映画自体は大作であり、大スケールであります。
彩色を落し(モノクロトーン)やSFXを駆使して飛び交う銃弾道を見せ、
ハンディーカメラで被弾した兵隊の肉体、内臓が飛び散るリアルな映像で
戦争の無残さを見せつけ、厭戦反戦気分を作りだしているのです。
それにしても流石PR(propaganda)(public relation)の先進国米国だナと
思いました。第2次世界大戦当時から、しっかりと「戦闘勝利よりも世論操作」
が重要と判っていたのです、戦争にも常にしっかりしたプロデューサーが
いるのでしょう。
現在の米国、今行われている戦争の厭戦気分を何とか払拭しなければ
どうにもなりません。
多分、何か、いい手(宣伝)がないかと考えているのでしょうネ。
では近々、イーストウッド 硫黄島戦 第2弾 「硫黄島からの手紙」の投稿を
お許しくださいませ。
ビールとおつまみに丁度良い映画!
炎天下のゴルフの帰り、火照った体が冷えたビールを欲していた。
ビール目当てに映画館に飛び込んだ。時間丁度の演目は
「チャーリーズ・エンジェルs 2」のみ、
まぁ!ビールとおつまみに丁度良い映画だから いいか、
人間は元来、嗜好品好の生き物で、どんどん刺激の強いものに進む。
「C.エンジェル 1」の色気とアクションではもう満足出来ないのだ。
これから上映の時に、映画評論家から「2には1の迫力を感じない」
などと批判されたら興行成績にモロ響くので、製作者も過激に
ならざるを得ないのでしょう、困ったものだ。
副題も「フル・スロットル」=エンジン全開ですものネ
完全燃焼はそれ以上のお馬鹿度アップ、
もう、これはこれでいいのだ。
圧倒された。まぁ、我々男の観客は劇中の(モンゴルの山賊)か
(ストリップ酒場の港湾労働者)と同じノリでエンジェル達の
半裸を楽しんだ訳であります。
一方、女性の観客は、男をぶっとばす爽快感を楽しんでいる節がある?
キャメロンは白のビキニに,ブロンドヘア、一方、デミアは
黒ビキニ(しかもメッシュタイプですきまあり)で
大人ぶりをアピールし、黒髪をなびかせる。体格はほぼ互角!
デミアは微笑の影に「あんた!私に歯向うなんて10年早いヨ」。
キャメロンも「あんたの時代は終わったのヨ」と言ってる感じ。
なんでもデミアはこの映画のためビューティ・コロシアム
的全身整形した由、パンフによると4800万円も掛けたのだ、
ギャラ以上、 キャメロン達に負けまいとする女の意地に
他ならない。ご立派。
彼女の努力に敬意を表したのか、慰謝料でも届けに来た
ついでなのか元旦那(ブルース・ウィリス)がチョイ出演
していた。度量あるネ、男はかくあるべきと妙に感心しました。
投稿情報: 17:07 カテゴリー: ち, アクション | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
ああ!なつかしや「チャーリーズ・エンジェルズ」
当時(ファラ・フォーセット・メジャーズ)狂いの友達がいて
ブギ-ナイツの如く、ポスターだらけの部屋を思い出した。
私はやや小型グラマ-の(シェリル・ラッド)が好みでしたが・・
さて、古より女三人揃えば姦(かしまし)と申しますが、
聖林(ハリウッド)映画の旬な三美女が揃えば正に史上最強・
天下無敵でございました。
もはや美人薄命という言葉は死語となりました。
女性が強くなったのは今年2000の「シドニー・オリンピック」
で証明されておりますが、
20年前のTV版アクションは「エイ~ッ」という感じで、
男の方がパンチに合わせてくれのだが、
きょう日はマトリックス的映像のおかげで分解写真の如く、
蹴りが見事に顔面に入り、パンチが顎を砕く、そして銃弾も
寸デで避けるのだ。凄い!
アクションで疲れた後は、昔の伝統をしっかり守って
セクシー・シーンも忘れてなかった。
(キャメロン・ディアス)がオープニングで見せた下着は
一見の価値あり。
それに(ドリュー・バリモア)のカーレース服からのはみ乳
は見ものだ。
これ私見であるが、今回、D・バリモアは第1主役なのに、
プロデューサーとしてこの映画完成させるべく、良い所を
他の二人に譲っているナ~と感じた。
なんと頭の良い子だ、後々はメジャー・プロデューサーか
監督になれるだろう。
もし続編があるなら,今度は是非、日本女優が一人出演して
ほしいものだ、英語が喋れて、アクションが出来て、
セクシーな日本女性は誰だ?
それは宇多田ヒカルか西田ひかるだろう、
皆様いかがでしょうか?
最後に連絡パイプ役のビル・マーレー
誠にうらやましい立場であると思った次第です。
投稿情報: 17:00 カテゴリー: ち, アクション | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
2011年3月11日 東北太平洋にマグニチュード9という大地震が勃発、
青森県から福島県まで太平洋岸が壊滅状態となった。1万人以上の犠牲者が
予測される大惨事となり、心が痛みます、一人でも多く救助されることを祈る
ばかりです。
さらに福島県大熊にある原子力発電所が地震と津波の打撃により損傷し炉心溶解
(ろしんようゆう)という危機的状況となった。
今までに米国のスリーマイル島原子力発電所とロシアチェルノブイルで原発での事故
が発生し大被害があったが、福島はそれと同じくらいの危険と言われています。
この炉心溶融をシュミレートした映画を思い出しました。
1979 年「チャイナ・シンドローム」という米国映画です。
この映画は人間の文明社会の潜在的危険を警鐘したものとして、注目され、さらに
公開2ヵ月後にスリーマイル原発事故も発生し、映画の先見性に驚いたと記憶します。
今ではよくシンドローム(症候群)という言葉が多用されるが、当時、私にとって
初めて聞く単語ゆえ一心に英語辞書で調べたと記憶。
「チャイナ・シンドローム」とは原子炉の炉心が溶けると、放射能を発散しつつ、
炉心はその下の地殻までどんどん溶かし、地球の反対側にある中国まで行ってしまう
という、とてつもない内容であった。爾来炉心溶融を通称チャイナシンドロームと
呼ぶようになった。
映画のもう一つのテーマは原子力発電会社と政府がその危険な事実を隠蔽し続け、
ジャーナリスト(ジェーン・フォンダ)がその事実を暴いていくという内容である。
この大会社の商業主義と政府の情報隠蔽という構図は後の米国映画の「陰謀もの」
の定石パターンになったと思う。私はこの映画いらい政府発表には懐疑的なのです。
製作したのは、映画界に俳優としてでなく、プロデューサーとしてデビューした
マイケル・ダグラスであった。この後、彼の映画界での数々の成功は知られる所。
人類は今、文明や科学が発達し、原子や遺伝子の領域に入り込んでいる、しかし
ここはあるいみ神の領域、未知の領域、はたして人間は制御できるのだろうか。
映画ではなんとか炉心溶融は収束した、今現場では関係者、自衛隊の皆さんが
危険の中で作業をされています、なんとか治めていただきたいと思います。
投稿情報: 05:21 カテゴリー: 1970年代に見た映画, ち | 個別ページ | コメント (0)
米国民主党の大統領候補に バラック・オバマが決定した。
2008年11月の選挙で勝てば、米国史上最初の黒人大統領となる。
今、バットマン「ダークナイト」でヒースレジャーの鬼気迫る
演技が話題ですが、彼は2008年1月既に変死していたのだ。
ここでふっと「チョコレート」2002 上映を思い出したので一言。
2002年のアカデミー賞は人種差別関連映画「チョコレート」で
ハル・ベリーが主演女優賞に輝く、黒人女性初受賞の快挙だ。
一方、被差別者から差別する側にまわり、悪徳警官を演じた
デンゼル・ワシントンが「トレーニングデイ」で主演男優賞を
同時受賞した。白人達の贖罪だろうか?
既に、スポーツと音楽の世界では黒人がトップに君臨しているが、
今回、とうとう映画の世界でも頂点を極めたのです。
米国では、一見もはや優越人種に見えるが、このチョコレートを
観ると根強い黒人差別が存在していることが判ります。
舞台はジョージア州、ここは黒人差別が最も強い所らしい
原題は「Monster's Ball」こりゃ~なんだ? 怪物の舞踏会!
ホラー映画か?これは、米国の死刑は電気イスだが、電気を入れると
死刑囚がガタガタおどってから死ぬことから、電気イス処刑のこと。
まったく辛気臭い題名ですネ~ さらに内容も全く辛気臭かった。
男(ビリー・ボブソーントン)は刑務所の看守で死刑執行官、
女(ハル・ベリー)はこの男に処刑された死刑囚の女房であった。
男の息子(ヒース・レジャー)は男の叱責に、目の前で自殺した。
女の息子は女の目の前でひき逃げされ、殺された。
考えられる不幸と悲しみを全て背負った二人が出会った、しかも
深い因縁があると知らない。
お互いの体を求め合う二人のS@Xは激しく、まるで、接合の感触や
絶頂感まで伝わる程のシーンが続いた。凄い!
暗い暗い映画であるが、ハル・ベリーの生命力に満ちたBodyが
唯一の救いであった。
筋金入りの差別主義者である男は、黒人女によって孤独から癒される。
男の正体(夫を処刑した男)を知った女は、深い怨嗟を抱きながら
貧困と孤独から救われる道を選んだ。
「俺たち きっと うまくいくヨ」・・・
にんげんは一人では生きていけない寂しがりやな生き物なのだろう・
投稿情報: 22:00 カテゴリー: ち | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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