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投稿情報: 06:44 カテゴリー: 2000 見た映画, れ | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
年寄りが活躍する映画の系譜があり、それが意外とヒットすることが多い。
新作ではこの映画2011年の「RED」、前には「スぺース・カウボーイ」'00
があり、超古いのでは「ワイルド・バンチ」'69かな、日本では「死に花」'04
という映画があった。
映画が本当に好きなのは今の若者よりも、映画が娯楽だった時代に育った
世代の人だと思う。1946~1955年生まれくらいで、日本の「団塊の
世代」や米国の「ベビーブーマー」である。彼らは(私も含め)ある意味
映画人口のかなりを占めているはずだ。
その世代の人たちは既に定年でリタイア~したか、定年進行中の人であるが
本心は まだまだ俺たちの方が腕が良いはず、危機に負けないはずと思っている。
そんな世代の気持ちを忖度(そんたく)し共感させ、溜飲を下げる映画の
「RED」に一言。さて! REDの意味だが R= Retire(引退した)
E=Extremely(度を越えた) D=Dangerous(危険人物)ということである。
米ソ冷戦時代から1990年まで米国CIAの超一流スパイとして活躍した男
フランク(ブルース・ウィリス)も今や年金で静かな引退生活を送っていたが
ある日、謎のハイテク部隊の襲撃を受けた。
どうも過去のミッション中米グァテマラでの特殊任務に参加したフランクと
彼の仲間9名の抹殺を、現CIA本部が画策していると判った。
フランクは当時の仲間を集めて、巨大組織CIAに対して反撃を開始したのだ。
正にREDチームの再結成であった。凄い連中が現役に復帰した。
元腕利きのスパイ ブルース・ウイリス 56才(ダイハード)
元チームリーダー モーガン・フリーマン 74才(ミリオンダラー・ベイビー)
元武器・爆薬のプロ ジョン・マルコヴィッチ 58才(マルコヴッチの穴)
元英国のMI-6 ヘレン・ミレン 66才(ザ・クイーン)
元ソ連のスパイ ブライアン・コックス 65才(ボーン・スプレマシー)
あと懐かしや アーネスト・ボーグナインが94才で、元気な姿を見せた 凄い!
連中の強いこと強いこと、なんせ米ソ・スパイ戦争華やかなりし時、実践を
積んだ筋金入ばかりゆえ、今のCIAを蹴散らしまくる。
正に年寄り溜飲下げ映画でした。
ファントム/開戦前夜」の コメントを書いていると、どうしても潜水艦映画の
パスカルは言った「もしクレオパトラの鼻がもう少し低かったら
世界の歴史は変わっていただろう」
私はいう「小喬(しょうきょう)ちゃんのあのうるうる目がもう少し
どっちかに寄っていれば、世界の歴史は変わっていただろう」
いやぁ~歴史は面白い、時の絶対権力者「曹操」(そうそう)
80万の大軍を擁し、命令は絶対服従、裏切り者は即処刑、戦いに手段を選ばず
疫病まで利用する冷徹非情の戦略家「曹操」
彼の野望、全中国制覇まであと一手、宿敵「呉」「蜀」連合軍の全滅は時間の
問題であった。そ・そ・その時に小喬ちゃんと呑気に「お茶」しちゃうなんてネ。
私の様なお茶をたしなまない非文化人の解釈では、周愈の妻で世紀の美人、小喬
(リン・チーリン)と実際は「お茶」では済まない「処」までし・て・い・た
としなければ納得できませんヨ・・
映画を観ている内、正直、曹操役のチャン・フォンイーさん、いくら強面顔を
しても、いくら冷酷な振る舞いをしても、どっか憎めない人の良さを感じた。
好きだなこの人!
そしてもう一人の女、尚香(しょうこ)ちゃん、呉の王「孫権」(そんけん)の
妹ながら全くの男勝り、敵の陣中に歩兵に化けて潜入、兵力の配置を探っていた。
尚香(ヴィッキー・チャオ)と敵の歩兵班長との恋?はなんだかロマンス場面の
付け足しの感あり、しかし男の人の良さに付込み利用しまくる女のしたたかさに
感服。この女なら恋の相手は諸葛孔明くらいでないとバランスはとれませんネ。
パートⅡは「蜀」の連中、劉備、関羽、張飛、趙雲は後ろに引いて少々寂しい
しかし今作は天才軍師孔明(金城武)の知恵の出し所、連合軍の最高指揮官
「周愈」(しゅうゆ)(トニーレオン)と曹操の戦略合戦が見所であります。
そして主たるテーマは橋田須賀子ばりの女たちの三国志といえましょう。
それにしてもこれくらい金を掛け、これくらい役者をそろえ、戦場スペクタクルを
C・イーストウッドやS・スピルバーグが監督すれば、もっとシリアスなものに
仕上げただろうに・・
この監督ジョン・ウーとなれば、どっかB級香港カンフー映画の匂いがある、特に
周愈が横とびジャンプして小喬をジャストキャッチしたには笑ってしまいました。
昔のオールスター顔見世興行、東映娯楽時代劇の風味もある超大作、映画ファンなら
見ておくべき映画です。
「レッドクリフ」などというタイトルを聞くと、西部劇かな?と思ってしまう。
しかし漢字で書くと「赤壁」せ・き・へ・き となり、あぁ!これは有名な
「三国志」ではないか!と判った次第。
「三国志」は昔、むさぼり読んだ本、講談社の吉川英治文庫全八巻だった。
それから、この頃の私は「項羽と劉邦」司馬遼太郎全三巻などの中国歴史もの
にどっぷりと、のめり込んでいたものだ。
さて、時は今から1800年前、中国後漢帝国は衰退し、世は乱れ民衆は喘ぎ
苦しんでいた。国は群雄割拠状態、その中で三つ国「魏・ぎ][呉・ご][蜀・しょく]
が台頭していた。
三国志は、劉備(りゅうび)が関羽(かんう),張飛(ちょうひ)と桃園に義盟
を結び決起し、諸葛孔明(しょかつこうめい)を三顧の礼で軍師に迎い入れ、
覇権を目指す百年に渡る治乱興亡の壮大なドラマであります。
この映画はその中で最大の戦である「赤壁の戦い」を抽出したものだ。
正直凄い!いわゆる映画というものの魅力を全て網羅している映画である。
大画面大迫力、すばらしい音楽(岩代太郎)、はらはらする戦略戦術、
野心と権力闘争、その中で、義理と人情、愛もキッチリと取り入れた。
見ていて思った、CGもあるだろうが、これほどの大人員を要して戦争を
映像化出来るのは、人口13億もいる中国ならではだろう。
そしてハリウッドでキャリアを積む中国人監督のエンターテインメント性と
中国、ホンコン、台湾俳優の国際性が相まって見事な活劇を作り出したのだ。
この手の映画ではもう日本は敵わない!
監督は「フェイス・オフやMI-2」の呉宇森(ジョン・ウー)ですもの、
全ての英雄に一人ずつ、必ず武闘アクションの見せ場を作る念の入れようで、
私の年齢には少々疲れて見ていたほどである。
そして配役が良い!それぞれの人物の魅力を十分に発揮している。
呉の将軍「周愈・しゅうゆ」に中国の人気NO1の梁朝偉(トニー・レオン)、
「諸葛孔明」に日本人でありながら中国映画の金城武(かねしろたけし)
呉の君主「孫権・そんけん」にイケメン俳優の張震(チャン・チェン)
呉の武将「甘興・かんこう」に日本歌舞伎の中村獅童が好演、彼はジェット・
リーと競演した「スピリット」'06以来、中国映画付いているみたいだ。
そして周愈の妻「小僑・しょうきょう」、中国史の中でも絶世の美女であり、
なにしろ曹操が呉をねらった動機の一つであったほどの女、観客になるほど
と思わせるほどの美しさをもった台湾女優こそ林志玲(リン・チーリン)
私も曹操と同じ、人妻にすっかり魅せられました。
その魏の丞相「曹操・そうそう」に「始皇帝暗殺'98」の(チャン・フォンイー)
最後に「関羽・かんう」だが、彼が登場した時、私の頭に残っていた正に
関羽像がこれほどマッチした人物はいなかった(バーサン・ジャブ)さん。
彼はモンゴルの俳優で「チンギス・ハーン」役者で有名な人、なんとなく
朝青龍に似ている。
この映画は正に中・日・台湾・韓国が共同で作ったハリウッド映画です
今作は第一部のみで、あるいみ序曲 第二部は2009年の4月公開予定
いよいよ赤壁で 大船団の炎の戦いが始まる 皆様必見ですぞ
名優達はさすが芸達者、それぞれの役割を十分果たしている
1991年、ジョナサン・デミ監督は「羊たちの沈黙」で
アカデミー作品賞、監督賞ほか男・女主演賞も独占した。
2001年、名匠リドリー・スコット監督は「ハンニバル」を
重厚な作品に仕上げた。
そして今回「ラッシュ・アワーのⅠ&Ⅱ」のブレッド・ラトナー監督が
ハンニバル・レクター3部作の初本に当る「レッド・ドラゴン」に挑戦した。
彼の今までのキャリアーはこの手の映画と明らかに異なる作風である。
果たして大丈夫か?
配役が凄い、A・ホプキンス、E・ノートン、R・ファインズ、H・カイテル
エミリー・ワトソン、P・シモア・ホフマン、M・ルイーズ・パーカー
果たして彼らをコントロールできるのか?
これら名優達はさすが芸達者、それぞれの役割を果たし、
犯罪の異常性も伝わり、よく出来ている、
十分楽しめる映画に仕上がった。まぁ合格点、
しかし、終わった後、何も引き摺らない、何も残らない。
あの「羊たち」の時は、女CIA(クラリス)の生立ち、
被害者たちの無念さや、殺人鬼バファロー・ビルの異常心理が
私の心に残り、羊や R・ドラゴンの原作本も読み漁り、
実際の元ネタ(エド・ゲイン)の犯罪資料をみたりした。
「ハンニバル」を観た後は、フェレンツェ教会の壁画、
欧州芸術の重厚さに圧倒され、キリスト宗教画の本など
パラパラと捲ったりした。
「レッド・ドラゴン」は単なるホラーの秀作の域を出ていないと思う。
この映画では、原作本に、しっかり書かれていた異常殺人者ダラハイドの
「生い立ち」と「奇形」の部分が完全に削除されていたのだ。
よって何故、あんなにウイリアム・ブレイクの赤き竜の絵に
囚われるのか判らない。 又何ゆえ、あんな猟奇的な殺し方を
するのか判らぬまま、単に「異常な奴」で片付けられてしまった。
この犯人の幼児期の「被差別」は重要な核であると思う。
かってTV版「砂の器」でも被差別の部分がカットされ、
犯罪動機が弱く、印象薄い作品になってしまった例もありました。
これは原作本と映画の限界点かもしれませんネ。
投稿情報: 05:18 カテゴリー: 2003 見た映画, れ | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
投稿情報: 04:35 カテゴリー: れ | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
投稿情報: 12:13 カテゴリー: れ | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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