「アベンジャーズ」の上映間近です、その前に「アイアンマン2」に一言。
なにゆえ「アイアンマン」がヒットするのか?
もちろん米国マーベル・コミックの人気ヒーローゆえ、欧米の子供は
もちろん、子供のころから見ていた大人のファンが多々いるでしょう。
私の場合はこのヒーロー「トニー・スターク」がやや50才近くの中年
であり、しかも超我ままで・女好きと、正に不良中年のキャラクターで、
それを同じ不良中年そのままの(ロバート・ダゥニーJr)が見事に演じて
いるからだ。熟年世代の私にとって、かなり同調できるからである。
世界の紛争を解決し、平和をもたらす正義の英雄であるアイアンマンだが、
億万長者で俗っぽい男、女性ファンを集めて祝勝パーテーやTVショーなど
派手なパフォーマンスを次々やらかする。この辺はスーパーマンやバッドマン
などストイックかつ正統な正義の味方とは趣が異なる。
さて内容だが、「アイアンマン1」が世界的な軍需産業の利権とアフガン戦争の
実体を明らかにするなど時事社会的な面があり、考えさせる見所もあったが
「アイアンマン2」となると、SFXアクションばかりで荒唐無稽化が進んだ。
今回の見所は「ウィップラッシュ」なる敵役、彼もトニーと同じ科学者、自分で
開発したパワースーツの力で超人に変身しアイアンマンに戦いを挑んで来た。
この悪役を演じるのが、これまた超演技派の(ミッキー・ローク)、私は彼の
ファンだ・っ・たのですが・・・彼は今56才だが、30才ころはニヒルで
ハンサムな俳優だった。「ナインハーフ」'85や「エンゼル・ハート」'87では
性格俳優を見事に演じていたのだが・・・
それが本格的ボクシングにのめり込み、顔がつぶれ、酒で暴力事件を起こしたり
破滅的な行動を繰り返し、俳優人気は底に落ちた。私もあきれてファンを返上
した次第。
若い時は二枚目俳優、今はまるでハルク、私にとってこれほど変形した俳優を
知らない。しかしこの変形個性を使い2008年「レスラー」でヴェネチア国際映画
賞金獅子賞を受賞して、見事にカムバックをしてしまった。
アイアンマンの(ロバート・ダゥニーJr)も演技派でありながら薬物依存症で
一時俳優生命が危なかったが、カムバックし現在人気絶頂である。
ある意味、演技派同士だが、破天荒ゆえ落ちぶれ、そして見事カムバックした
中年二人がガチンコ共演という背景が面白く、映画のストーリーはどうでも良い
という映画。
監督は前作同様(ジョン・ファヴロー)、この映画にも俳優として出てます。
(スカーレット・ヨハンソン)や(サミュエル・ジャクソン)もチョイ役で出て
いたが、これは全て次回作「アベンジャーズ」への伏線でしょう、新作を見るか
迷うところだが1-2も見たからには続編もなり、観てしまうのでしょうネ
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