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今、時代劇「十三人の刺客」が絶賛上映中であります。
すごい宣伝ですネ、なにしろTVのゴルフ中継のスポンサーに
「映画 十三人の刺客」が名を連ね宣伝しているなんて
本末転倒の感があります。
「十三人の刺客」は昭和38(1963)年に東映で上映された
名作時代劇のリメイクであります。私は当時封切りで観ていますヨ。
私にとってこの手の映画が好きで、邦画ベスト10に入るほどです。
当時時代劇王国であった東映時代劇がマンネリ打破のために、
リアリズム的集団時代劇というジャンルを図った時期でありました。
[大殺陣]1964 [大喧嘩(でいり)]1964 なんかがその系譜であります。
江戸時代の末期。将軍の弟、明石藩主・松平斉韶(なりつぐ)の暴君ぶり
は常軌を逸し、残虐非道を繰り返していた。そんな行為にも関わらず
将軍の沙汰は甘く、穏便に済ますばかりであった。
このままでは幕府の威信と将軍家の信を失うと恐れた老中は旧知の
島田新左衛門に斉韶の暗殺の密命を出した。
十三の刺客をそろえ、参勤交代道中の宿場で行列を襲った。映画のコピー
「軌って、斬って、斬りまくれ!」の如く、この映画の見所は13人対
300人の50分間の壮絶なチャンバラ殺陣である。
もう一つの見所は斉韶役のスマップの稲垣五郎ちゃんである、日ごろ
グループ内では大人しいキャラゆえか、無慈悲残虐が際立ち作り物でなく、
さもありなんという名演をした。
それから斉韶を守る忠臣、鬼頭半兵衛役(市村正親)が良いですネ、
常に自分を鼓舞し一生懸命頑張っていました。やはり若い女房(篠原涼子)
がいるから普段から鼓舞しているのでしょう。
それから殺陣、剣さばきとなると、松方弘樹が群を抜いて旨かった。
やはり映画随一の剣客近衛十四郎の息子であり、子役から東映時代劇の
チャンバラで鍛えた人は違います。
私の好きな 新旧純粋比較すると
新 2010版 東宝 旧 1963年版 東映
13対300人の殺陣 13人対53人の殺陣
監督 三池崇史、 工藤栄一
島田新左衛門 役所広司 片岡知恵蔵
島田新六郎 山田孝之 里見浩太郎
鬼頭半兵衛 市村正親 内田良平
松平斉韶 稲垣五郎(スマップ) 菅貫太郎
老中 平 幹二朗 丹波哲郎
倉永左平太 松方弘樹 嵐寛寿郎
平山九十郎 伊原剛志 西村 晃
なかなか昔も渋い役者をそろえてます。
女性向けの侮辱語 Bitch・・Bitchの連続、さらに・・
Fu@k & mother fuc@er の連続、正に下半身専門用語連発の映画
(ルネィ・ゼルウィガー)のストーカーを自認する私も、あきれた映画。
それは、女性にファンが多いと思われる(ジム・キャリー)主演の
「Me myself & Irene」=「ふたりの男とひとりの女」'00です。
ジム・キャリー、お得意の二重人格もの、真面目なロード・アイランド
州警官チャーリーは、妻に浮気され駆け落ちされ、町中の笑いもの。
彼は人との摩擦を避け、忍び、耐えニコニコする生活をして来たが、遂に
限界点に達し、心の叫びとして,別の人格(ハンク)が出てしまった。
一つの体に、真面目で気弱なチャーリーと狡猾破廉恥なハンクが交互に
出てくる様になってしまったのだ。
アイリーン(R・セルウィガー)は優しいチャーリーに好意を寄せるが
破廉恥ハンクを忌み嫌う、とにかくハンクの彼女に対する卑猥言葉や、
お@ぱい鷲掴みはS@Xハラスメントの極みである。
挙句の果てハンクはチャーリーのふりをしてアイリーンの体をまんまと
いただいてしまう。
さあハンクとチャーリーの正真正銘の一人二役喧嘩がはじまる。凄い!
これは見ものである、芸達者のJ・キャリーの真骨頂であった。
それにしても、卑猥言葉に直ぐ怒るが、
つい騙されてしまう人の良さ、男に対するガードの甘さ、
本当、R・セルウィガーには益々惹かれてしまった。
監督は あの「メリーに首たっけ」'98の(ピーター・ファレリー)
映画の最後は Will you marry me ? Bitch ! で Happy End でした。
これネタバレかな sorry.
ウォール・ストリートを見ていて思った。
あの「17歳の肖像」'10上映 のキャリー・マリガンがどんどん綺麗な
女性になっていくと。
あの欲の権化・冷酷非情なゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)も
余生は娘と過ごしたいと思うのも無理がない・・・
結果的だがキャリー・マリガンの出た映画は要所見ている。
2005年「偏見とプライド」でのキーラ・ナイトレイの妹役はまだまだ子供。
そして2009年の「17歳の肖像」は少女から女になる瞬間を演じた。
さらに「ウォール・ストリート」では結婚して、子供ができた。
キャリー・マリガンはまるで自分の娘の成長を見ているような気分になる。
さて「17歳の肖像」であるが、美しい少女ジェニー(キャリー・マリガン)
は16歳、女学校に通い、オックスホード大学を目差している。
同級生にも人気があり、明るく聡明で、学校も進学を期待をしていた。
しかしあるとき大人の男(ピーター・サースガード)、しかも金持ちの男に
出会い、音楽会に誘われる。爾来、パーテー、豪華なディナー、競馬など、
次々と豪華で楽しい大人の世界を見せられ、すっかり舞い上がってしまった。
頭の良い少女ほど落ち入る考えだが「人生一回だから、美味しいものを
食べ、高級な服を着て、面白おかしく、華麗に過ごすべき」と主張、
「今は勉強に打ち込むべき時」という担任や学長(なんとエマ・トンプソン)
に反発し退学してしまった。
そして17歳の誕生日に女になった。・・・
まぁ、まだ人生を判ってない、親が諭しても言うことを聞かない、
難しい年齢ではありますがネ、マリガンちゃんはこのデリケートな年齢を
みずみずしく見事に演じました。
それから父親を演じたのは 私が好きな(アルフレッド・モリナ)子を心配
しながらも、少々俗っぽい親を見事に演じました。ショコラ(2000)の時も
思ったが、この人ホント旨いよね。
子供は恐竜が好きだ!二歳と四歳の孫は「ドラえもん、のび太の恐竜」
2006のDVDを見てもう完全に恐竜にのめり込んでいる。
私が幼児だった時「ゴジラ」1955年を見て恐怖でトラウマとなり、小学生の
時「失われた世界」1961を見てのめり込み、この年になっても恐竜映画の
虜になっているのと全く同じである。
という訳で最新作「ジュラシック・ワールド 炎の王国」が2018年
7月に上映されるや私は早速劇場に駆け付けた。
今作のテーマこそ、「子供が大好きな恐竜を守ろう」という映画である。
1993年の「ジュラシック・パーク」から25年目の第5作目であり、
2015年の第4作「ジュラシック・ワールド」の続編にあたります。
「ジュラシック・ワールド」でイスラヌブラル島に建設した恐竜テーマパークは
恐竜たちにより破壊された。人間は島を放棄し、もはや恐竜たちの野放し
状態であった。
しかし島の北にあるシバ山が大噴火し、このままでは恐竜は絶滅の危機に
あった。米国上院委員会で、恐竜を救うか絶滅させるかの討議が行われた。
な・な・何と!あの懐かしいイアン・マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)
が登場したのだ。彼は委員会で持論を唱えた「このまま自然に任せるべき、
自然淘汰による絶滅も止む無し」と弁舌した。
ここで人間が手を貸すとカオス理論「予測不可能・制御不能な世界と
なる」とをいうものである。
政府の絶滅決定に反して、「恐竜保護団体」の責任者となったクレア
(ブライス・ダラス・ハワード)と恐竜調教師オーウェン・グレディ(クリス・
ブラット)は恐竜救出のため島に向かった。前作の主役二人である。
ロックウッド財団の財産管理人イーライ・ミルズ(レイフ・スポネール)は
恐竜救出のスポンサーであるが、その正体は恐竜を捕獲し、遺伝子操作
によって生物兵器化し売買する悪党集団であった。
島は激しく噴火しはじめた。火山弾が飛び散り溶岩が溢れ出し、島が
消滅して行く中で凶暴なTレックス恐竜と、獰猛狡猾なヴェロキラプトル
が襲ってくる、さらにロックウッドの傭兵が攻撃してくる。二人は危機に
つぐ危機、この壮絶なシーンこそ今作のSFXの真骨頂でありました。
子供達のために、恐竜を守ろうとする動物愛護は宜しいが、その結果
はとんでもないことになる。さらに神の如く遺伝子をもてあそぶ人間には
それを制御する能力など持ち合わせていないのだ。
果たして地球人類はカオスの時代に突入しつつあった。
監督はスペイン人 J・Aバヨナ、脚本は前監督のコリン・トレボロ
とテレク・コノリー、特撮ニール・スランカン、
もちろん製作総指揮はスティーヴン・スピルバーグでした。
いつもそうなのだが島に向うところまではワクワクしますネ
オープニングは立ち入り禁止の「あの島」に、限りなく近付き
水上パラシューティングで撮影を試みる少年からはじまる
空から見る島影は誠に静寂、あの鬱蒼とした樹海はその下に
何かが生息していることを暗示し、誠に不気味だ、そして・・・・
今回、グラント博士(サム・ニール)再登場、この映画はこの人が出てないと
納まりが悪い、2度と行かないと誓った博士だったが有無を言わさず、島に
戻るくだりは誠に旨い。
恐竜は回を重ねる度、質がアップする。雄叫びを上げる口内は生生しく
瞳孔がたえす開閉し、筋肉が躍動し、動きに全く違和感が無いのだ。
私の好きだった映画「失われた世界('60)」から隔世の進歩だ。
恐竜ファンなら必見でしょうネ
この監督(ジョー・ジョンストン)さんは筋運びに無駄が無い
画面カットも全く無駄が無い、SFX出らしくSFXの見せ場に力が入り
人間の愛情はまるで付け足しだ。しかしまぁ、テーマが恐竜の
人間狩ゆえ、それで良いだろう。
話はシンプル、画面も無駄なしで1時間33分
あっと!いう間に終わってしまった。でも好きだなこの映画は・・・
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