年寄りの存在意義は何か?と問われると、若者たちの知恵袋であることだ思う。
そんな映画がこの「マイ・インターン」2015である。
我々、後期・団塊世代も、殆どの人が リタイアー年齢となった。退職後
家庭菜園をする人、毎日健康エクセサイズをする人、若い時出来なかった
趣味を今実行する人、何もしない人・・・様々である。
しかし、まだ働いて居たい人もいるだろう、そんな人に「シニア・インターン」なる
制度がある事知っていますか?高齢者再雇用制度で研修しつつ仕事をする
制度である。
定年退職後、妻に先立たれ72才になったベン(ロバート・デ・ニーロ)は、
60才以上の高齢者募集の公告を見た。彼が住む、ニューヨーク・ブルックリン
にある会社で、彼の昔の職場をリニューアルした建物だった。懐かしさもあって
応募し、採用となった。
今流行りのファッション・サイト通販の会社、女社長シールズ(アン・ハサウェイ)
が自ら起業し、急成長させた会社である、社員は若く、皆Tシャツ、ジーンズ
などカジュアルな姿で仕事し、コミュニケーションは全てネットとメイルである。
シールズは秒単位の忙しさ、シニア・インターンは只の社会貢献と思い、
年寄りが苦手だと言って、ベンに仕事の指示もしなかった。その間にベンは若者
たちからネットやフェイスブックなどを教わり、かなりの使い手になれた。
一方、ベンは若者たちの仕事のアドバイスやトラブル解決策、恋の相談にまで
乗ったり、マナーを教えたり、片付けをしたり、しだいに職場の人気者になって
いた。正に「年の功」と「経験がものを言って」いたのである。
今の若者は完全なカジュアル・ファションの世代である。ある意味自由気ままで
個性が一番だ、一方我々年寄りはスーツ世代であり、商売の勝負時には、
やはりスーツが良いとか、シャツはズボンの下に入れた方が印象が良いとか
身なりのアドバイスするのが面白い。
今の若者は相手に直接話さずメールで話しているのを良く見かける、
恋の勝負時はやはり面と向かって率直に話すアナログが一番だとアドバイスした。
社長の車の運転をすることになったベンはシールズの悩みを知ることになる。
仕事が忙しくて夫と一人娘との家庭の時間が無い、夫婦間の溝、会社では
新社長を雇うべきとの意見も出て、悩みは尽きないのだ。
迷うシールズは次第にベンにアドバイスを求めるようになっていった。
控えめながら彼の一言に、シールズは励まされ、自信を回復させて行った。
私は思った、「ベンを演じたロバートデ・ニーロの様な年寄りでありたい。」と
清潔で、だらしなくない身成でいよう、控えめ、頑固でなくクールでソフトで
女性に優しくしよう。「映画を良く見てわが身を直せ」である。Practice
本映画の監督と脚本家は(ナンシー・マイアーズ)さん、66才の彼女が
作るニューヨーク舞台の恋愛コメディーものが大好きである。常に女性目線で
洒落た作品を作ってきた。ハート・オブ・ウーマン(2000),恋愛適齢期(2003),
ホリデイ(2006)と全て見てきた。
彼女の映画のテーマは何か?「女の子は大人の女性へ成熟したのに、男は
逆に大人の男から男の子になっていく。」 との言 蓋し・・・
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