2016年の「報道の自由度ランキング」が発表され、日本は
180カ国中72位だった。前年より11位下がってしまった。
特定秘密保護法によりメディアの自主規制が見られたからだ。
2015年フランス・パリにある風刺週刊誌「シャルリー・エブド」
がイスラムテロに襲われ12人が殺害された。
これはイスラム預言者ムハマンドを「ちゃかし」た風刺画を掲載した
ことに対する宗教的報復らしい。
最近のヘイトスピーチも苛立たしい。
いずれにせよ「表現の自由」対「個人の権利」「公序良俗」は難しく
人間にとって永遠のテーマである。
こんな風潮の中で「図書館戦争Ⅲ Last mission 」を観ると
いろいろ考えさせられる。
日本は成化の年号となり、「メディア良化法」が施行されて以来
国家による思想検閲は厳しくなり、メディアは尽く規制される社会に
なっていた。
一方「図書館自由法」があり図書館のみ自由に本が読める所で、
本の自由を守るため、自主武装の「図書隊」が編成されていた。
政府をバックにした「メディア良化隊」は全国で検閲をしていたが、
目の上のタンコブである図書隊を壊滅させるべく、軍団を派遣し
武力で攻め立てた。
いやはや日本人同士による戦争である、こんなこと在りや??と
荒唐無稽さを驚くが、「表現の自由」は命を掛けても守るべしと
いう意思の表れである。
この映画1~3まで大ヒット、有川浩(ありかわ ヒロ)の小説は
600万部のベストセラー、コミック、アニメも大ヒットと、現代の
若者たちに絶賛されている。
私見であるが、若者たちの賛同は「表現の自由」というよりは
小説、コミック、映画の中の 登場人物たちの「恋愛関係」
堂上隊長(岡田准一)と笹原郁(榮倉奈々)、麻子と光、
幹久と毬江、などが面白くて見ているのでないかと推察する。
我々、若い時の「チャタレー夫人」とか大島渚の「愛のコリーダ」
の時とはチト異なる気がする。
監督は前作に引き続き 佐藤信介さん。
それにしても昨今の不倫報道!全国お茶の間で話題にする
風潮が「報道の自由」とはあきれる。
かわいそうだよベッキーちゃん、乙武さん、極めて個人の秘め事に
すぎませんのに・・・・
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