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投稿情報: 14:13 カテゴリー: ラブストーリー | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
今年2008ピーター・フォークがアルツハイマー症になったと発表、
あの明晰頭脳がネ~。コロンボでは「別れのワイン」'74が好きです。
「大脱走」'63の(ドナルド・プレザンス)がワインおたくを好演。
この話はミステリーだけでなく「ワインの含蓄」を聞ける特典が
ありました。
見せ場は、最後のディナーのシーン、コロンボが上物ワインを、
(D・プレザンス)にご馳走するが、酸化してすっぱくなっていた。
彼は保存がなってないと怒り狂い、酸化する原因を縷々説明する。
しかし、そのワインは彼の自慢のワイン貯蔵庫からコロンボが
拝借してきたものだった。正に犯行現場だったことを白状して
しまったのだ。
TVシリーズで各回のサブ「タイトル名」が世に知られるとは、
いかに「刑事コロンボ」のシナリオが素晴らしかった証拠です。
この作品の生み出したのは(R・レビンソン)と(W・リンク)の二人
中学から同級生で「ミステリーのおたく」であった。この頃から
二人でミステリーシナリオを書いては投稿し、次第に売れっ子になった。
そして「コロンボ」で大ヒットしたのです。日本の藤子不二夫みたいだ。
シナリオもさることながら、主演(ピーター・フォーク)の野暮ったい
風采が良い、よれよれのレインコート、ボサ髪、葉巻、ボロ車、
外見は無能な刑事そのものなのだ。
一方、犯人は世の成功者、エリート、鼻持ならぬ自信家ばかりである。
コロンボを見下すことから始まるのが面白い。犯人役がまた良かった。
1にジャック・キャシディ「魔術師の幻想」、2にロバート・カルプ、
そして、3にロバート・ボーン「さらば提督」とくるかナ
さて今「アイ・スパイ」’03がリメイク上映中なので、オリジナルTV
‘65の主役をはった(ロバート・カルプ)の「意識の下の映像」に一言。
私が「サブミナル効果」を始めて知ったのはこの作品、
フィルム何十コマのうちの一コマにメッセージを入れ観客に見せて
潜在意識に訴えるというコマーシャル手法を利用した殺人事件。
心理映像家(R・カルプ)は大スポンサーからCM契約を破棄され
そうだった。好物のキャアビアを振る舞い、エアコン故障の試写室で
「冷たい飲み物を一コマ挿入した」試作を見せる。水飲みに外に出た
スポンサーを射殺する。犯人(カルプ)はナレーション中で立派な
アリバイがあったのだ。
彼が犯人と見抜いたコロンボは、彼の部屋を探しまくるコロンボの姿
を写真に撮って一コマ挿入した。上映後、犯人はあわてて証拠を隠した
部屋に入って確認する。コロンボはその部屋の隅で待っていたのだ。
犯人が利用した殺人手段(サブミナル)と同じ手段で白状してしまった。
高慢な(R・カルプ)の、してやられた顔が良かったネ。
さて(ロバート・カルプ)と(ビル・コスビー)の「アイ・スパイ」の
リメイク版主演はエディー・マーフィーとオーエン・ウイルソンの由
出来はどうですか?ノスタルジック気分で見に行こうかな。
投稿情報: 07:48 カテゴリー: 1970年代に見た映画, こ | 個別ページ | コメント (0)
この物語の主題は正に「家族」です。
同じ時にたまたま上映の「D-TOX」の映画館に入りそうになった
入り口で気がつき、無事「K-PAX」=邦題「光の旅人」を
観ることが出来ました。
スタローンよりスペィシーの方がハズレはありませんものネ
その(ケビン・スペィシー)に正体不明の男を演らせたら天下一品
この映画は一見 S.Fファンタジー風味でありますが、
あまり現実離れとなると、この映画の本質が台無しになるのです。
その意味でこの主役を演じることは難しいと言えましょう。
しかし、さすがスペィシーさん旨く演じました。
舞台は精神病院、そこに送られてきた奇妙な患者のエピソードと
言えば、古くは「カッコ-の巣の上で」や「レナードの朝」
そして「17才のカルテ」など秀作がありました。
この手の病院は厳しく管理され、患者は薬漬けが現状である
彼の奇妙な行動は 他の患者たちの心を開き、患者自身で治ろうと
する意思を持ち、結果自然治癒力を求めて行くのです。
いわゆる現代人に必要なのは「癒し」なのです。
この物語の主題は正に「家族」でありましょう
K-PAX より優れているものは、たった一つ「家族の存在」だ。
この映画はエピソードを通して、家族を奪われた悲しみ、
家族と仲違している愚かさ 家のない人の寂しさを表現し
掛替えの無いものであると教えてくれた。
彼が天文学的知識をどこで身につけたか説明不足と言われる
方がおられるでしょう。
またK-PAX星人云々は、人間の「家族」を強調するためのツールで
あり、映画としてのエンターテインメント部分なのだと思う。
彼が天体に詳しい理由付けは、いろいろと考えられるが、
この際あまり重要な事ではないと思えました。
!理想郷K-Paxと矛盾だらけの地球とどちらが宜しいでしょうか?
だらしない私は やはり地球の方がいいですワ。
これは金田一探偵のフランス版だ。
「ハンニバル」は観た人の映画評から判断するに、かなりきつそう
&えぐそう、これ見る前に抵抗力を付けておくべきかと思い
まず「クリムゾン・リバー」観て参りました。
何と!この映画、タイトルから、いきなり死体を、しかも接写で延々と
見せつけた。死体の傷口にむらがる、アカムカデやウジは悪趣味の極みだ。
死体は異様無残であった。両眼は繰り抜かれ、手首切断されたまま、
止血され、死ぬまで5時間もいたぶり拷問されたらしい。
人間が考え得る最も惨酷な殺し方はこんなものだろうか、
(そういえば西太后ではこの状態で5年も生かされたダルマ女がいたと
記憶。話がそれました、元へ・・)
この事件捜査のためパリから警視正(ジャン・レノ)が派遣された。
寡黙な一匹狼タイプでなかなか渋い。欧州人はハリウッド人と異なり
軽薄でないのが良いですネ。
それからもう一人、隣の村で起こった墓荒しの捜査をしていた
若い刑事(ヴァンサン・カッセル)が何か異様なものを嗅ぎ取り、
深く調べ始めていた。彼、いいですネ、好きなタイプだナ、
タフかつ繊細かつ気が良い、一編でファンになってしまいました。
この二つの事件は一点に合流するが、ここまでの運びがミステリアスで
面白いのだ、これから二人の合同捜査になるが、二人の師弟(的)関係も
なかなか良いのだ。
見ていて思った、これは金田一探偵が出る 角川映画のフランス版だ。
正に閉鎖的社会、血統、近親関係、怨念と復讐の世界で 舞台は山脈の
麓の村ですもの。
しかし結局この映画の落ちとか、筋は良く理解はできませんでした。
それでも画面の異様さ閉鎖的空気、事件の追求は最後まで緊張が持続し、
評価してよい映画だと思います。
それにしても最初のクレジットにあの(ドミニク・サンダ)の名を
見つけたが、どこに出ていたのか、ついぞ発見できなかった
あの個性的な美女はどこへ行ったのだろうか?
投稿情報: 06:56 カテゴリー: 2001 見た映画, く | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
「生きる」は黒澤明1952年の作品ですが、世の中って
変わっているようでいて、ほんとに変わっていないんだな。
と思いました。
通夜の席での役人達の本音を聞くと、役所仕事は変わってない事が
判ります。「縄張りてものがある」「何もしちゃ~いけない所」
「はんこはんこ」「貴重な時間を盗んでいる所」などですネ
主人公(舅)と息子夫婦の同居生活での摩擦や相続も解決できない
不偏の問題ですネ
そしてガン宣告あとの自分の生き方は、正に現代的課題であります。
この映画の当時、ガン死亡は少なく、ましてやガン告知など有り得ない
時代。そんな先見的かつシリアスなテーマを良くとりあげたものです。
しかし今はガン告知、ガンと人間の戦い、ガンと共生の時代です。
多くの人が「ガン告知、どう生きる」の主役となっているのです。
多分、封切り以来この映画は自分が死と直面した時どうするかの
一つの「バイブル」であったかもしれませんネ
本日BSは「羅生門」です見なくっちゃ!
やはり「キル・ビル」!評価が分かれる映画ですネ
これは映画の出来・不出来の問題ではないと思います。
これは、この手の映画の好き・嫌いの問題でしょう。
私は、よく出来た映画だと思いますヨ。
A級映画を、わざわざB級モードに崩して仕上げたのです。
(クエンティン・タランティーノ)監督はいわゆる確信犯なのです。
今でも、製作される映画本数の80%はB級映画でしょう。
私の場合、シネコンで迷った挙句、入場するのはB級映画の方。
また、ビデオショップでついつい借りてしまうのもB級の方、
これは私の全く私的印象なのですが、
同じB級映画でも、スピルバーグやルーカス登場以後のB級映画と
昔60‐70年代のB級映画とは質的に異なると思います。
スピルバーグ以後のB級映画は内容が荒唐無稽でも、映像技術や
CG利用でメジャー的なA級に仕上げてしまうようになった。
金も掛け、宣伝もし、内容も教育的な配慮をしている様に思える。
その点、昔のB級は、いわゆる何やら「淫靡(いんび)な臭い」が
したものです。カラーも濃い色、音楽も大音響で画面が替わる度、
ブッツぶつと切れるし、画面もアップを多用する、ほんと暑苦しい
映画だった。
映画の内容も、悪人は同じ人間かと思うほど露骨に悪い、
しかも筋金入りのH、結果・・女は尽く犯される。
ヒーローは溜まり貯まった怨念で悪党をやっつける。
「カンフー」「マカロニ・ウエスタン」「ギャング」そして
日本の「任侠」「ヤクザ」や「エロ路線」に共通する概念だった。
今のシネコンと異なり、3~4本立て、幕間にはダンスホールの如き
音楽がうるさく掛かる。映画がはじまると場内は真っ暗、そして場内に
漂うトイレ臭が正にB級映画を象徴していた。
少年にかかわらず、私の好きな映画は(石井輝男)監督作品だった。
「ヤクザ」も「エロ時代劇」も「喜劇」もなんでも来い!
早撮り=小予算=B級映画の王者だった。
青年時は(深作欣二)監督の「仁義なき戦い」にのめり込んでいた。
Q・クアランティーノは石井輝男と深作欣二の影響を受けたとの由
ならば正に私の人格形成(B+H映画好き)と同じ・・なのです。
本映画オープニングは懐かしき曲シェール「バン・バン」ではじまった。
これで私は、見事に60年代のB級映画の世界へ、トリップしたのです。
キルビルといえば、B級映画、B級映画といえば「石井輝男」
しかし2005年8月にご逝去された。石井監督について一言。
つくづく、この人は凄い監督さんだと思う。
私の(映画好き人生)の中で節目、節目に不思議と観ているのです。
私の幼少のころは、SFもの「スーパー・ジャイアンツ」('57~58)
を創ってくれた。日本のスーパーマン宇津井建さんのモッコリタイツ
姿が懐かしい、ヒロインは三ツ矢歌子さん。美しかったナ~
そして少年時代は東映の集団ギャングシリーズに夢中だった
「ギャング対ギャング」('62)、名作「十一人のギャング」('63)
正に日本のハード・ボイルド映画だ。片岡千恵蔵、鶴田浩二、
特に丹波哲郎が格好よかった。
しかし東映がギャング路線から任侠路線に変わりガッカリした記憶
があります。でもこの集団ギャング路線は、後の「仁義なき戦い」
の源流になったと思いますヨ。
そして好青年時代の「網走番外地」シリーズ('65~67)高倉健が一番
元気なころ、いよぉ~建サン!待ってました。と叫んだものです。
私は東映の「任侠もの」はあまり面白いと思わないのですが、
石井監督のヤクザものは何か明るくて好きでした。
そして発情青年時代に、東映のエログロ異常性愛路線('68~70)を
創ってくれた。その辺のポルノ映画など問題にならぬほどエロだった。
人目を忍んでコッソリ映画館へ、私はシリーズ中毒状態だったのです。
徳川シリーズ、刑罰シリーズ、猟奇犯罪シリーズ、映画の色調は
正に、原色えのぐベッタリのドロドロ状態「徳川女系図」から
「徳川女刑罰史」「徳川いれずみ師責め地獄」と当時は連続でした。
美形な殿様(吉田輝雄)に、女達が群がって来る内容です。
私のお気に入りは(橘ますみ)さん!(賀川雪江)さんも良かったナ~
助平な悪党は(名和宏)とか(小池朝雄)や(渡辺文雄)だったと記憶。
役者とはいえ、人前でよくぞこんな醜態をさらけ出す事出来るものだ
と感心するほどのH熱演だった。
又、こんな映画を好きな自分は異常なのかと悩みながら観てました。
なんと言っても極めつけは「明治大正昭和猟奇女犯罪史」('69)
実在した毒婦達や猟奇的性犯罪をドロドロと再現、人間の性欲は
無限なのか?と錯覚するほどだ。たしか罪人の絞首刑シーンが生々
しくあり、ショックを受けました。
最後にあの(阿部定さん)本人へ橋の上での直インタビューシーンが
あり驚いたものです。この映画「地獄」('99)の原点かもしれません。
この監督の凄い所はジャンルが広いこと、多作だったこと、そして
私の場合、石井作品だから観たというより、観て面白かった映画が
石井作品で、観た後は病付きになってしまう事でありましょう。
近年復活され、活躍されておられる由、残念ながらまだ「地獄」を
観ておりません、是非是非、石井作品に再会したく思っております。
投稿情報: 08:56 カテゴリー: 2005 見た映画, い | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
指輪物語と同時代なのでしょうネ
衣装やら俳優の国籍から判断するに、舞台背景はやはり欧州なのでしょう、
またエルフとドワーフと人間の共生していた時代背景らしいので、
やはり指輪物語と同時代なのでしょうネ?
ネド戦記もそうですが、欧州伝説では、やたら竜「ドラゴン」が出てきますが、
特別な意味をもっているのでしょうネ?それにしても「指輪」や「サマランダー」
に出てきたドラゴンは恐怖の極みだったが、今作はやさしい母親みたいでした。
指輪物語も、ハリポタも、ナルニアも、そしてこのエラゴンも、映画の内容は
必ず英雄やら救世主の復活を待っている風潮がありますネ。こういうのって
やはりキリスト誕生や復活など、予言や聖書の影響を受けているのでしょうか?
キリスト教やキリスト文明と縁の無い、我々仏教徒(しかも信仰心薄い)日本人に
とって、いつも本質が判らぬまま映画を見ているので、この手のファンタジーもの
は結局 なにかしっくり行かぬまま終わってしますのです。
それにしても主役以外の脇役の凄いこと、贅沢すぎる布陣
悪の王にジョン・マルコビッチ、邪悪な魔術師にロバート・カーライル、
昔の戦士にジェレミ-・アイアンズとくれば、もう名作に間違いなしと思うで
しょう? 配役に釣られて、この映画を見た次第ですが、なんだかネ・・・
私が製作者なら この3人の休憩時間に、即興でシエクスピア悲劇でもやって
もらって、名作を一本作ります。万一「エラゴン」の興行が失敗して
取り返しが効きますもの。
というわけで 本日はこのへんで・・・
投稿情報: 06:16 カテゴリー: 2007観た映画, え | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
観客も、評論家も皆さんの評価高く 私も見に行きました。
本当に画面が綺麗だ~。特にこの映画の様にParisの街
Montmartre(モンマルト)の下町をこんなに(しっとり)と綺麗に
見せてくれるなら、わざわざパリまで行く必要がないと思ってしまう。
映像も洒落ています、プロローグで、
いきなりS@X!したのでしょう! 顕微鏡で受精の瞬間映像を見た。
そして間髪入れず、アメリ誕生=生出産シーンで画面に釘付け
あとは幼いアメリの一人遊びのシーンをバックにクレジットが出た。
一心不乱に幼子が遊ぶ無邪気さに、私は早くも「うるる目」モードに
なった。
続いて、シャンソンの様なナレーション「J'aime・・ou J'naime pas」
で登場人物のキャラを次々表現していくなんて洒落てますネ
幼いころから、一人遊びと、空想の世界にひたっていたアメリ、
強い感受性を持っているアメリは、周りの人が幸せになるように
様々な仕掛をして行く・・・(この仕掛が全て面白いです・・)
しかし自分のこと(恋)になると今一歩踏み出せないシャイな子である。
美しいのか?否! カワユイのか? シャイなのか?大胆なのか?
変っているのか?まともなのか?こんな不思議なアメリキャラを
(オドレイ・トト)ちゃんが演じたというより、創り出したと思える。
さてアメリを取り巻く、フランス人達が、これまた面白いですネ
特にカフェ常連のストーカー(ドミニク・ピノン)の個性は圧倒的。
ジャン=ピェール・ジュネ監督の専属俳優の如く(エイリアン4の
両足無し)でも好演してました。
カフェの女主人は人生を達観しているようで気風よい人と思ったら、
Kennyさん情報では、あのヌーベルバーグ「大人は判ってくれない」の
(クレール・モーリエ)と聞き、本当にびっくりしました。
私が思わずグット来たのは、あの50男が宝箱を発見したシーン!
彼の驚愕と喜びと童心回帰が私にもズン!と伝わった。
思わず、私も昔、大事にしていた自分のダンボール菓子箱を
思い出したのだ。中身は、野球カードとメンコと祖母からの
お小遣いだったはず。確か?マジックで昭和33年、〇〇のものと
名前を銘記していたと記憶。
映画と同じ心境になってきた。人間は子供のころを思い出すと、
急に優しくなれるものですネ。
この映画の如く、人間の優しさを本当に表現できるのは
(J=ピエール・ジュネ)の様な「きわものやホラー作風」で恐怖や
恨み辛みを表現できる映画監督ならではできると思った次第です
アメリが働くあのカフェは私の理想郷に思えた、私も会社の帰りに
寄り道する常連客になりたい、プチプチもしたい!
投稿情報: 06:02 カテゴリー: 2001 見た映画, あ | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
先日BS-2で「アメリカの夜」('73仏作品)が’74日本上映されました。
先の投稿でヌーヴェル・ヴァーグの(フランソワ・トリュフォー)
の名も出ましたので一言・・
舞台はフランスのニース撮影所、ここで映画作りの劇中劇
まことに面白い、続々と映画スターとスタッフが集る
監督役はトリュフォーが自演(当然この映画の監督もトリュフォー)
映画作りはトラブルの連続、セリフがさっぱり覚えられない
往年の女優、壁はカンニングペーパーだらけ、あげくNGの連続
ある女優が妊娠していた、しだいにお腹が大きくなりシナリオ変更
スタッフ男女間の恋愛ざた、駆け落ち騒動、そして性関係のゴタゴタ
それを何とか乗り越えて映画はだんだん出来上がって行きます。
映画の小道具や舞台裏、なにより編集シーンが興味深く観れます
トリュファー自身がいかに映画を愛していたか本当に判ります。
彼はこのあと'77年スピルバーグの「未知との遭遇」の科学者役を好演
そして'84に亡くなりました。そしてヌーヴェル・ヴァーグ映画も、その
思想と映像術は現代の映画の中にすっかり浸透し消え去ったと思います。
フランス映画は英語と違い、原題ではわからぬゆえ優れた邦題が多い
フランス語の原題「7月14日」(フランス革命記念日)を「巴里祭」
とつけた。この映画以来日本では、この日を巴里祭と呼び、シャンソンの
夕べなどの行事がありますものネ
因みに私の邦題ベストは「地獄の黙示録」
この原題「アポカリップス・ナウ」をカタカナのままにしていたら
今ごろ私は「アポなんとかいう戦争映画」でかたずけていたハズ。
投稿情報: 05:48 カテゴリー: あ | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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