今年2008ピーター・フォークがアルツハイマー症になったと発表、
あの明晰頭脳がネ~。コロンボでは「別れのワイン」'74が好きです。
「大脱走」'63の(ドナルド・プレザンス)がワインおたくを好演。
この話はミステリーだけでなく「ワインの含蓄」を聞ける特典が
ありました。
見せ場は、最後のディナーのシーン、コロンボが上物ワインを、
(D・プレザンス)にご馳走するが、酸化してすっぱくなっていた。
彼は保存がなってないと怒り狂い、酸化する原因を縷々説明する。
しかし、そのワインは彼の自慢のワイン貯蔵庫からコロンボが
拝借してきたものだった。正に犯行現場だったことを白状して
しまったのだ。
TVシリーズで各回のサブ「タイトル名」が世に知られるとは、
いかに「刑事コロンボ」のシナリオが素晴らしかった証拠です。
この作品の生み出したのは(R・レビンソン)と(W・リンク)の二人
中学から同級生で「ミステリーのおたく」であった。この頃から
二人でミステリーシナリオを書いては投稿し、次第に売れっ子になった。
そして「コロンボ」で大ヒットしたのです。日本の藤子不二夫みたいだ。
シナリオもさることながら、主演(ピーター・フォーク)の野暮ったい
風采が良い、よれよれのレインコート、ボサ髪、葉巻、ボロ車、
外見は無能な刑事そのものなのだ。
一方、犯人は世の成功者、エリート、鼻持ならぬ自信家ばかりである。
コロンボを見下すことから始まるのが面白い。犯人役がまた良かった。
1にジャック・キャシディ「魔術師の幻想」、2にロバート・カルプ、
そして、3にロバート・ボーン「さらば提督」とくるかナ
さて今「アイ・スパイ」’03がリメイク上映中なので、オリジナルTV
‘65の主役をはった(ロバート・カルプ)の「意識の下の映像」に一言。
私が「サブミナル効果」を始めて知ったのはこの作品、
フィルム何十コマのうちの一コマにメッセージを入れ観客に見せて
潜在意識に訴えるというコマーシャル手法を利用した殺人事件。
心理映像家(R・カルプ)は大スポンサーからCM契約を破棄され
そうだった。好物のキャアビアを振る舞い、エアコン故障の試写室で
「冷たい飲み物を一コマ挿入した」試作を見せる。水飲みに外に出た
スポンサーを射殺する。犯人(カルプ)はナレーション中で立派な
アリバイがあったのだ。
彼が犯人と見抜いたコロンボは、彼の部屋を探しまくるコロンボの姿
を写真に撮って一コマ挿入した。上映後、犯人はあわてて証拠を隠した
部屋に入って確認する。コロンボはその部屋の隅で待っていたのだ。
犯人が利用した殺人手段(サブミナル)と同じ手段で白状してしまった。
高慢な(R・カルプ)の、してやられた顔が良かったネ。
さて(ロバート・カルプ)と(ビル・コスビー)の「アイ・スパイ」の
リメイク版主演はエディー・マーフィーとオーエン・ウイルソンの由
出来はどうですか?ノスタルジック気分で見に行こうかな。
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