いやぁ~長い!
そりゃぁ~そうでしょう。なんせ今から2400年前「世界」と云われて
いた所を延々と大軍を率いて遠征し、征服しまくったのですから。
誕生から、世界の覇者となり、没するまでのアレキサンダー大王
戦慄の34年間を詳細に映画化したのですから。
しかも監督があの(オリバー・ストーン)となると手抜きをしませんから
長くデカく且つ濃くなるのは当然です。
その結果として、われわれ観客もへとへとに疲れ果て、もう戦いは沢山だ!
キレたアレキサンダー王(コリン・ファレル)は 恐すぎる!
早く家に帰りたい! これって正にアレキサンダー軍の兵士の気持ちを
バーチャル・リアリティーで体験できますヨ
そういえば、昔学校で世界史を習った時、古代エジプトや古代ギリシャは
たっぷり時間取っているのに、史上初の世界制覇をしたアレキサンダー大王
は数行しか取り上げられていませんでした。これって不思議ですワ
昨年ギリシャ旅行して判ったのですが、ギリシャ市民にとって、ゼウスや
アポロンなど神々は慕われ、トロイのアキレスなどは人気抜群だったが、
ギリシャが世界を征服したにもかかわらず、アレキサンダー大王は
全く人気薄でありました。これも不思議ですワ
オリバー・スト~ン監督って、そういう謎を徹底的に裏側から解明する
のが好きな監督なのですネ。よってこの映画は大変な迫力戦争シーンが
見物ではあるが、従来の歴史的大スペクタクルものと大きく異なります。
人間の深層心理や愛憎関係が単純(男と女)だけでなく少々複雑怪奇!
なのです。
・・・以下若干内容が出ますが・・・・
父フィリッポス王(ヴァル・キルマー)、母オリンパス王妃(アンジェリーナ・
ジョリ)の間に生まれたアレキサンダー、父母とも超個性派俳優、これなら
エディプス・コンプレックスとマザコンの両方に陥っても仕方ないか・・
こんなコンプレックス青年が、尊大にも「他民族」を解放しようと
使命に燃えて戦争しまくり、しだいに絶対的権力王になり、誰の意見も
耳を貸さなくなり、しだいに「はだかの王様」になって行く。
この映画の人間の行動様式とその変貌を見ているうち、
米@の大統領や、北@@の主席を思い出したのは、私だけでしょうか?
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