米国には女性を首領にしたくない強い勢力があるのだ。
2000年12月、米国では擦ったもんだの末、ゴア対ブッシュの
大統領選は連邦裁判の判定によりブッシュが勝利したが、
正に五分五分の戦いでした。
もしどちらかにチョットした性スキャンダルでもあれば、
違った展開になっていたでしょう。
という訳で「コンテンダー」を観ましたので一言。
日本語にすると、すばり「政敵」という題名にあたる。
昔から政治ドキュメンタリー的ドラマが好きだったのですが、
この映画は、マスコミを利用した政治権力闘争ドラマとして
一級品だった。
大統領(ジェフ・ブリッジス)は副大統領死亡により、新副大統領に
女性上院議員(ジョァン・アレン)を指名した。これは大方の予想に
反するものだったが、女性や世論は概ね歓迎であった。
しかしこれを喜ばぬ勢力があった、指名承認委員長(ゲーリー・
オールドマン)はその代表で、彼女の若いころの性スキャンダルを
暴露し、就任阻止を図ったのだ。
爬虫類の様な(G・オールドマン)と苦しみながらも理性を失わない
(J・アレン)の公聴会のシーンは生生しく両者とも迫真の演技だ。
マスコミの報道合戦も生生しく面白かったです。
さて、大統領役のJ・ブリッジスのキャラクターはどう見てもゴアでは
なく正にブッシュだ。ハリウッドは民主党寄りと聞いていたが、今回は
どうもブッシュの当選を予測していたのかな?
これは今(2008年)からの結果論だが、ゴアが勝っていれば、
地球温暖化に早く手を打てたのに! 泥沼のイラク戦争もなかったかも!
今回のクリントン敗北を見ると、「コンテンダー」の如く、
米国には、女性を首領にしたくない強い勢力、否! 主義が存在する。
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