北海道東川町は写真の町、毎年全国の高校生が
集い写真甲子園コンペを競う。それを映画化し
2017年「写真甲子園0.5秒の夏」が作成された。
その時(松岡)東川町長との縁で(菅原浩志)
監督がアイヌ物語の映画化を決意したのです。
カムイは神 アイヌは人間 モシリは場所
蝦夷地はまぎれもなく先住民族アイヌのもの。
大自然の中、幸福に暮らしていた。しかし江戸
時代に松前藩が置かれ、明治政府は(1869)年に
蝦夷地を「北海道」とし開拓使を設置した。
ロシア帝国の進出を防ぐ為に富国強兵とアイヌ
民族の日本人同化を進めアイヌ語アイヌ習慣を
禁止した。この様にアイヌ人は迫害され、差別
された。この事実は映画を見て認識すべし。
アイヌには文字が無い、口伝えの伝承民族だ。
優秀なアイヌ少女(知里幸恵ちり・ゆきえ)が
言語学者(金田一京助)と出会い、アイヌの
口承文学ユーカラを翻訳し「アイヌ神謡集」
を完成させた。これがこの映画の主題です。
幸恵にアイヌ語ユーカラを歌で伝承する叔母
(島田歌穂)の暗記力と歌唱力に驚いた。初
めて聞いた叙事詩、これこそ古代ギリシャ
(ホメロス)のオデッセイアの如くと思う。
私事だが40年前、頻繁にアラスカに出張した。
そこのネイティブ住民の顔や、衣類文様、習慣
がアイヌさんそっくり。アリューシャン列島を
渡って交流があったと思う。またアイヌ文化は
今流行りの縄文文化の系列と言われています。
今多様性(ダイバーシティー)時代、異なる人
を尊重する時代が来たと言われていますが、
昨今の民族根絶やし的戦争を見るに、人間まだ
まだ狭量的・排他的動物に過ぎませんな。
主役 北里テル(吉田美月喜)恋人(望月歩)
金田一(加藤雅也)その妻(清水美佐)
アイヌ語・文化監修 藤村久和
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