この映画「エンダーのゲーム」の原作は1985年にアメリカの小説家
オースン・スコット・カードのSF名作である。
これを映画化した監督は「X-Menゼロ」2009のギャビン・フッド。
現在の地球の人口は約71億9000万人、一年で7000万人
増えています。あと30年で100億人になる。(日本の人口は
1億2700万人、反対にこれから人口は減っていきますがネ)
西暦2140年、地球の人口は増えすぎ、人口抑制のため子供は
二人までに制限されていた。エンダー少年(エイサ・バターフィールド)は
第3子であった。兄と姉の才能から、宇宙戦士になるべく特別許されのだ。
何故、宇宙戦士が必要なのか?
地球はフォーミックという昆虫型異星人と宇宙戦争の状態であった。
50年前、この異星人は地球の水を欲しくて侵略してきた。
地球滅亡一歩手前のところで英雄メイザー・ラッカム司令官の
自己犠牲により宇宙人を撃退した。
これ以来、地球防衛のため<IF国際艦隊>が組織された。
しかも子供たちを軍隊の中核とするべく厳しい軍事訓練をしていたのだ。
何故、子供たちなのか?
近未来の戦争は、まるでコンピューターゲームである。宇宙母船の中に、
あらゆる情報が集約され、それが解析され膨大に映像化される。
その画像を見て司令官は瞬時に状況判断し、五感と全身をつかって
命令を出す。部下の少年少女たちも命令にしたがいコンピューターで
操縦し攻撃するのが宇宙戦争なのである。
パソコン・TVゲームなら、とても子供に勝てない。
まずは鋭い反射神経を持ち、子供は純粋にゲームの勝ち負けに没頭する。
その点、大人は過去の経験に頼り過ぎる、変な癖、情、欲、何よりも未練、
それら雑念がある限り、決して勝てないのである。
グラッフ大佐(ハリソン・フォード)の厳しい訓練により、エンダーは
天才的な軍人となりバトル・スクールの司令官に昇進した。
そして彼のチームの最終テストの日がきた。
戦争シュミレーション・ゲームに勝てばスクール卒業である。目の前に
地球軍は大艦隊を配置し、フォーミック軍も彼らの母惑星の前に
全軍を集結させた。正に両軍対峙のシュミレーションである。
激しい戦闘が始まった。追い詰められ敗色が濃い地球軍、
エンダーが採った最後の手は正に「肉を切らせて骨を断つ」作戦、
味方の大半の戦隊を犠牲にして、相手の急所一点に分子分離兵器を
ぶち込み、フォーミックの惑星そのものを粉々に粉砕し全滅させたのだ。
ゲームは勝利した。
しかし、何と!これはゲームではなかったのだ。フォーミック母星への実攻撃
であった。勝利だが、フォーミックという種(しゅ)を絶滅させたことになる。
大人たちはエンダーや子供たちのやさしい心の情を恐れ、ゲームと偽り、
子供を騙して、実戦をさせたのである。
皆エンダーを救世主として称えたたが、エンダーは味方も犠牲にし
宇宙人を絶滅した殺人者であると悩むことになる。
いつの世も、大人が起こした欺瞞戦争で、死ぬのは純な若者である。
現実の世界、100億人に迫る地球!
食糧や資源を求めて、なにやら地球はキナ臭くなっているのも事実である。
最近のコメント