今年は新年から出張ばかり、映画Blogを書く暇がありませんでした。
やっと落ち着き、何を?コメントと思ったら、やはり「ゼロ・グラビティー」ですネ。
原題は只の「Gravity=重力」だけど邦題はわざわざゼロを付けて「無重力」とした。
無重力ゆえに宇宙遊泳ができる。ふわふわ宙を飛べていいな!と思ったら
そうではない、一旦、跳ねたら空気抵抗がないから、どもまでも飛んで行くのだ。
油断すると宇宙の果まで飛ばされ宇宙のゴミになってしまう、飛ばされないために、
とにかく「何かにしがみ着く」映画である。
地球から600km上空の宇宙、スペースシャトル・エクスプローラー号が故障のため、
船外修理を受けていた。宇宙飛行士のコワルスキー(ジョウージ・クルーニー)と
ヒューストンの管制官(エド・ハリス 声のみ)が交信している。
ジョークを飛ばしあう交信からコワルスキーはベテランということが判るし、管制官が
(エド・ハリス)なら、あのアポロ13(1995)の時の管制官ゆえのオマージュであろう。
「アポロ13」といえば、月からの帰還中に起こった実際の事故を実写フィルムを挿入
してドキュメントタッチ映画に仕上げた「宇宙からの生還」映画である。正に名作である。
1970年の出来事ゆえ、44年前のこと、映画も19年前の作品だ。
スペースシャトルの船外でハッブル望遠鏡の修理をしているのは工学博士ライアン・ストーン
(サンドラ・ブロック)である。彼女は宇宙は初心者であるが機械工学の天才である。
その修理中、突然無数の金属破片が飛来しスペースシャトルを直撃した。
ライアンは宇宙に飛ばされれ、寸でのところでコワルスキーが出した一本のロープにつかまり
何とか宇宙そう難は免れた。この事故で二人以外の船員は全員凍死してしまった。
金属破片はロシアが古くなった人工衛星を不用意にも爆破処理したためである、
しかも、この破片群は90分後には同じ軌道ゆえまた飛んでくるという設定である。
なにかにつけ「落ち度」や災いをロシアのせいにするハリウッドの姿勢が面白い。
破壊されたスペースシャトル、宇宙に残された二人、酸素はどんどんなくなる、、そんな中で
コワルスキーは冷静であった。彼の考えた唯一の方法は近くに浮かぶ国際宇宙ステーション
ISSまで何とか遊泳し、その小型救命モジュールで、さらに近くに飛んでいる中国の宇宙ステ
ーション「天宮」にたどり着くことであった。
やっとISSにたどり着いたが二人のロープが巻き付いて取れない、コワルスキーは命綱である
ロープを自ら切って宇宙の果に流れていった。残されたのはライアン一人、果たして生き残
れるのか?結末は劇場かDVDで・・
いやぁ~(ジヨージ・クルーニー)の格好の良いこと良いこと、ベテラン宇宙飛行士、常に冷静、
適切な指示、ユーモアを持って慣れない女性学者を常に励まし続ける、女を助ける男の中の男!
そして最後は自己犠牲となる。
ハリウッド女優に中で(サンドラ・ブロック)は「気立てのよい姉さん」タイプで私の好きな女優で
ある。スピード1(1994)以来 がんばりキャラクター女優となった。今回も「もう絶対助からない」
状況からネバーギブアップの連続であった。
監督はメキシコ出身のアルフォンソ・キュアロン氏で「ハリポッターとアズカバンズの囚人」の監督
歴あり。
この映画は、最新究極のコンピュータ・デジタル映像を駆使して、人間のもっともアナログ的部分で
ある「決してあきらめない土根性」を表現したものであります。
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