映画仲間の間で評判が良く、評論家の優れた論評に感心して、
「めぐりあう時間たち」03 を見にいった。
チケット売り場で買う寸前、またまた手にとったチラシの宣伝文句
「人類は一年以内に滅亡する」を見た。
「め・め・めぐりあうの方でなく・the コアの方、1枚ください。」と
転向してしまった。私の場合「人類の危機・地球の危機」ジャンルの
映画に全く抵抗力を失い、つい観てしまうのです
これは古典「地球最后の日」以来「渚にて」'59 ,「妖星ゴラス」'64
「世界が燃えつきる日」'77,「メテオ」'79,「復活の日」'80と来て、
近年では「ディープ・インパクト」’98「アルマゲドン」’99と悉く
見続けています。
いい歳をして、やはり「三つ子の魂百まで」なのでしょう。
この手の映画で一番の恐怖のシーンは何と言っても、世界各地でおこる
不可解な予兆と異常現象である。ある地域内である種の人達がバタバタ
と死亡する?鳥が集団で地面に激突死する?スペースシャトルが制御
不能になる?
何も判らぬ人間達のうろたえぶりを画面で眺めると、自分は天から見る
神になった気分になれる。一方愚かな人間の一人として恐怖を感じつつ、
いつも日本人として諸行無常感や、もののあわれを感じるのです。
地球の中心部を「核=コア」といいます。その核は回転運動しています。
何かの理由?で回転が止まってしまった。どうなるか?
地球の磁場が消滅する、結果、太陽の紫外線をまともに受ける、そして
地球は「焼きりんご」の如く燃え尽きてしまうのです。あと一年で・・・
人類滅亡の危機を救うため地下1800マイル(2900KM)まで潜り、
コアで核爆発させ、そのショックで地球回転を復活させようとする
凄い計画だ。宇宙飛行士ならぬ6名の「地球潜行士」が編成された。
世界から集結した正に各界のプロである。
なんせ地球規模のストーリーゆえ、どうしても荒唐無稽になりがちである。
この手の映画は、内容に信憑性を持たすため、役者はまじめにシリアスに、
画面はリアルに、そして理論的にも「そうかな~」と思わせることが
絶対条件である。
ジョン・アミエル監督は徹底的に「リアルさ」に拘ったと思う。
私には最後までハラハラし地球の危機を疑わなかった。無条件面白い。
女性操縦士(ヒラリー・スワンク)が格好良い、スリムな軍服姿は必見だ。
地球物理学者(アーロン・エッカート)も頭脳明晰ながら、ラフで人間的、
二人は惹かれつつも、今回ラブ無し、これもリアル性を重視した結果。
「The コア」は映画「アルマゲドン」’99から製作者J・ブラッカイマー
の「クサさ」と、ブルース・ウィリスの「大スター性」とリブ・タイラーの
「ラブシーンサービス」を除いた映画と思えば良い、
・・・・・つまり秀作なのです。
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