昨今のヒット邦画の大半が漫画を原作にしている事実に驚いている。
カンヌ映画祭に出品された「海街diary」2015も原作は(吉田秋生)
の漫画、「ちはやふる」2016も(末次由紀)さんの漫画、そして今作
「高台家の人々」の原作は(森本梢子)の同名の漫画である。
元来漫画家は絵が旨いだけでなく、優れたストーリー・テイラーで
あることは塚治虫、石ノ森章太郎、白土三平、藤子不二雄
などの作品を見れば判る。
昨今は、メジャーでなくても、人気があれば早々映画化される。
既にキャラクターが完成しているし、絵コンテが出来ているし、
簡単に映画にしやすいのだろう。そして既に一定のファンがいる
のでヒットが保証されているからだ。
女の子は幾つになっても「白馬に乗った王子様」にあこがれると
聞くが、正に典型的な少女漫画(もう死語かな?)である。
高台家は大富豪にして英国貴族の系譜に繋がる名門である。
その長男光正(斎藤 工)はオックスフォードに留学し東大卒
のエリート社員、長身・ハンサムな超イケメン、会社の女性の憧
れの的であった。
そんな彼が興味をもち付き合いを求めた相手は、何と!30歳
になる全く地味なOL平野木絵(綾瀬はるか)であった。
光正と木絵がたまたま同じエレベータに乗った時、木絵は悪者
ドダリー卿と戦う王子様の妄想をした。彼は笑った!何と!
彼女の妄想を感じ取ったのだ。
木絵は子供の時から奥手、シャイで、口下手、不器用である
ゆえ、一人で”妄想”の世界に耽ることが多かったのだ、それも
おかしく奇想天外な妄想ばかりであった。正に妄想女子である。
光正と妹の高台茂子、弟の和正とも祖母(シャーロット・ケイト・
フォックス)からの遺伝で人の心が読めるテレパス能力を持って
いたのだ。
光正は木絵の面白い妄想と共に木絵の純真さ優しさを感じ
とり、好きになり、恋してしまったのだ。木絵はプロポーズされた。
正光の母(大地真央)は身分が違い過ぎると猛反対する。
さて顛末は・・・・・・
まぁこの映画の見所は綾瀬はるかの天然ボケぶりと、上司役
ドランコドラゴンの(塚地むが)の妄想内七変化に尽きますね。
監督は(土方政人)
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