先ず「恋は邪魔者」というじゃれた邦題が良い。
私の場合、ヒロインが(ルネイ・ゼルウイガー)だと無条件良いとなる。
スクリーンが明るいレトロ的総天然色にしたのが良い。
バック・ミュージックも古く懐かしくて良い。
1960年代米国高度成長期の希望に満ちた、楽天的雰囲気が良い、
そして内容が「なんだかわからん」のが良い。
観賞後、行きつけのバーでぼんやりとこの映画の内容を考えて見た。
そうか!あの映画は「女性の意識革命」前夜の映画だったのか?
あの1960年代は、結婚前提のステキな恋人を見つけ、結婚し、子供を
産み、スゥイートな家庭の専業主婦になるのが女の夢の時代だった。
そんな古い意識は捨て「自立すべき」という本「Down with Love]が
大ヒット、ベストセラーとなった。その作者バーバラ・ノヴァック女史
(R・セルウィガー)は一躍全米女性のあこがれの的になってしまった。
まぁ、ユアン・マクレガーとの絡みは面白いのですが、なにか
辻褄が合わない映画,「ピント・ズレ」の映画に思えました。
そうなのだ!現代女性の意識を私なりに推測してみると、
① S@Xしてみて、よかったら、ボーイフレンドにする。
② まぁ邪魔でなかったら、恋人にする。
③そして万・万一厭きなかったら、結婚してみよう。
④してみて、やっぱり合わないと判ったら即別れるのが一般的風潮の中で
もう進んだ現代女性がこの映画を見ても「サッパリ判らん」となりますね。
この映画(ロック・ハドソンとドリス・デイ)のリメイクものとの由、
リメイクするならどんどん進化する時代思想の大変化を、少々顧慮しないと
つじつまの合わない時代遅れの映画になってしまいますヨ。
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