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投稿情報: 07:55 カテゴリー: 2012観た映画, コメディー | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
ジョン・C・ライリーとは1997年の「ブギーナイツ」以来の付き合いだ。
この映画、濃い濃い70年代のまだ男が草食でなく肉食動物だったころの
ハードコアポルノの世界を画いた秀作で、ここで彼を注目してしまった。
爾来、気になる脇役・役者として彼の映画を見続けている一人です。
マリサ・トメイとは1993年の「忘れられない人」以来の付き合いだが、
ハートofウーマン('01)や恋する遺伝子('01)、最近はレスラーに出演
この人有名になる前にアカデミー賞を受賞している超幸運な女優だ。
ライリーもトメイも、ホント周りにいそうな普通の人ゆえ、よく日常
恋愛ものや現代風俗を扱った映画に脇役で出演すること多々である。
この二人が主演しているDVDを発見した、変わったタイトルである。
「僕の大切な人と、そのクソガキ」原題は「CYRUS]2010製作だが
劇場未公開とは、二人が地味だからだろうか?
ジョン(JCライリー)は別れた妻の再婚パーテーに参加した。
(さすがフランクな米国社会)、元妻が冴えない日々を過ごす彼を
心配しての招待である。
一人寂しく、酔って庭に立ち小便する彼に「Nice Penis」と声を
掛けてくれた美しい女性モリー(マリサ・トメイ)がいた。
なんと幸せなことか!これを縁に彼女と付き合うことが出来たのだ。
彼女もバツイチ、彼女の家のソファでラブしているところを視線を
感じて跳ね起きた。なんと彼女の21歳の息子が部屋にいたのだ。
肥満で坊主頭でやや自閉気味で、超マザコンの息子と二人暮らしだ。
一見、母との交際を歓迎してしているフリをするが、母を取られまい
として狡猾、陰険な仕掛けで、彼を追い出しにかかってきた。
「血は水より濃し」果たして!ジョンとモリーの恋は成就できるのか?
息子サイラスを演じる(ジョナ・ヒル)をはじめて見た。
なかなか旨い、よく肥満でオタクでIQが高いが、わがままなマザコン
タイプがいるが、それを見事に演じた。
そしてこのキャラの延長に思える(ピーター・ブランド)役でメジャー・
リーグ映画「マネーボール」でブラット・ピットと共演した。いやぁ~
中々味のあるいい役を演じた。この映画も後ほどコメントしましょうネ。
この「僕の大切な人と、そのクソガキ」の監督はデュプラス兄弟、
製作総指揮は巨匠リドリーとトニー・スコット兄弟とは驚きました。
投稿情報: 07:35 カテゴリー: 2011観た映画, コメディー | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
アカデミー賞メジャー4部門、堂々受賞した映画「英国王のスピーチ」に一言。
俳優は旨いし、格調は高いし、ユーモアはあるし、心温まるし、歴史的だし、
そして映画の原点、面白い!アカデミーを獲るべくして採ったという映画です。
あと王妃役(ヘレナ・ボナム=カーター)に、今までの数々の実績を評価して
助演女優賞を上げたかったナ~。多分審査委員は独占し過ぎを避けたのだろう。
言語聴覚士役(ジェフリー・ラッシュ)は、この脚本家(デヴィッド・サイドラー)
が彼をイメージして書きおろしたと言うほど正にぴったりのキャラクターであり、
助演男優賞に相応しい究極の演技をしたけど、まぁ彼は「シャイン」'96で既に
主演男優賞をゲットしているので、まぁ採れなくてもしかたないでしょう。
英国王(コリン・ファース)、堂々たる主演男優賞!国王という威厳を保ちつつ、
吃音(きつおん)「発音の祭、第一音が容易に出せない」持ちというコンプレックス
に苦しむ王を見事に演じました。見ていて彼が王室であることを誰も疑わない演技、
彼は生粋の英国人、この役はアメリカ人には絶対できませんワ。
監督も英国人ロンドン生まれのトム・フーパーさん。
時はヒットラーが台頭した1936年頃、世界戦争が迫っていた、英国王の死去により
兄エドワード8世が即位するも、英国教会では許されぬ相手、米国人シンプソン
夫人との恋愛を選び、いとも簡単に退位してしまった。いわゆる「王冠か恋か」の
選択である。これも映画になりそうな題材ですネ。
英王室は本当にドラマティックですネ、このシンプソン夫人といい、故ダイアナ妃
といい、カミラ夫人といい、元アンドリュー王子妃セーラファーガソンといい、ある
意味スキャンダルに筋金が入っている。それに比べて日本の皇室は品格高潔ですヨ。
話をもどして兄の退位により、ジョージ6世が即位するが、彼は幼い時から吃音持
であった。国王の一番大事な使命は国家元首として国民に語りかけ元気付けること
である。また世界の元首に自国の立場を堂々と述べることである。しかし彼は吃音
でありそれが出来ない。権威ある医者たちの治療では治らなかった。
王妃(HB・カーター)はオーストラリア人で腕の良い町医者(G・ラッシュ)の
噂を聞き、探し出してきた。いよいよ王と医者とのトレーニングが始まった。
これは権力者といえども一人の人間、家族に支えられてハンデキャップを乗り
越えるハートウォーミング&ユーモアドラマである。お勧めの秀作であります。
P.S 2007年「ザ・クイーン」でエリザベス2世女王を演じたヘレン・ミレンが
アカデミー主演女優賞を獲得したが、アカデミー委員会は英国王室に弱いのかも?
投稿情報: 11:50 カテゴリー: 2011観た映画, コメディー | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
年寄りが活躍する映画の系譜があり、それが意外とヒットすることが多い。
新作ではこの映画2011年の「RED」、前には「スぺース・カウボーイ」'00
があり、超古いのでは「ワイルド・バンチ」'69かな、日本では「死に花」'04
という映画があった。
映画が本当に好きなのは今の若者よりも、映画が娯楽だった時代に育った
世代の人だと思う。1946~1955年生まれくらいで、日本の「団塊の
世代」や米国の「ベビーブーマー」である。彼らは(私も含め)ある意味
映画人口のかなりを占めているはずだ。
その世代の人たちは既に定年でリタイア~したか、定年進行中の人であるが
本心は まだまだ俺たちの方が腕が良いはず、危機に負けないはずと思っている。
そんな世代の気持ちを忖度(そんたく)し共感させ、溜飲を下げる映画の
「RED」に一言。さて! REDの意味だが R= Retire(引退した)
E=Extremely(度を越えた) D=Dangerous(危険人物)ということである。
米ソ冷戦時代から1990年まで米国CIAの超一流スパイとして活躍した男
フランク(ブルース・ウィリス)も今や年金で静かな引退生活を送っていたが
ある日、謎のハイテク部隊の襲撃を受けた。
どうも過去のミッション中米グァテマラでの特殊任務に参加したフランクと
彼の仲間9名の抹殺を、現CIA本部が画策していると判った。
フランクは当時の仲間を集めて、巨大組織CIAに対して反撃を開始したのだ。
正にREDチームの再結成であった。凄い連中が現役に復帰した。
元腕利きのスパイ ブルース・ウイリス 56才(ダイハード)
元チームリーダー モーガン・フリーマン 74才(ミリオンダラー・ベイビー)
元武器・爆薬のプロ ジョン・マルコヴィッチ 58才(マルコヴッチの穴)
元英国のMI-6 ヘレン・ミレン 66才(ザ・クイーン)
元ソ連のスパイ ブライアン・コックス 65才(ボーン・スプレマシー)
あと懐かしや アーネスト・ボーグナインが94才で、元気な姿を見せた 凄い!
連中の強いこと強いこと、なんせ米ソ・スパイ戦争華やかなりし時、実践を
積んだ筋金入ばかりゆえ、今のCIAを蹴散らしまくる。
正に年寄り溜飲下げ映画でした。
投稿情報: 12:56 カテゴリー: コメディー | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
ニコルソンは相変わらず濃く、M・フリーマンはいぶし銀
知り合いにも、治療中の人は多い。さらに最近は情報公開時代として、 皆「告知」を受けているらしい、良性でも悪性でも、正確に病状と今後の 進行具合(死を含め)を知らされるのだ。
「治ります、癌と戦いましょう」と言ってくれれば、良いのだが。 「あと6ヶ月の命」「運がよければ やや1年」と言われればどうする。 この映画は上の余命宣告を受けた二人の熟年の男達が、何をするかの ストーリー「最高の人生の見つけ方」に一言。
誠にシリアス、ともすれば暗いテーマを見事に「ヒューマン&コメディー」 に仕上げてしまった。私のお気に入りの監督 ロブ・ライナーですもの、 「さらっと洒落もの」にしてくれるだろうと信じていたが、期待通りでした。
尤も、現実の世界はもっと辛いものと想像する、激しく痛む、呼吸困難、 薬の副作用とかで、ベッドで寝たまま状態の人も多々いるでしょう。 それからまだ年齢が若くて死というものを達観できず、悩む人も多いだろう。
その点、この二人は60過ぎの熟年、ある意味「人生の達人」である。 あと6ヶ月の宣告を受け、当然精神的ショックを受けたが、気を直して 余命をどう生きるか=死ぬまでにやり遂げることをリストアップし (原題のバケット・リストを作成)それを実行することにしたのだ。
さてその二人とは大金持ちの豪腕実業家 エドワード・カール(ジャック・ ニコルソン)と勤勉実直な自動車修理工 カーター・チェンバース(モーガン・ フリーマン)両者ともハリウッドの大物&名優にして、アカデミー受賞者だ。
映画のキャラクターも両者そのもの、二人を想定した脚本にも思える。 多分台本を与えて、映画の主題(コンセプト)を知らせば、あとは好きな 様にさせても名作が出来上がると思いました。
エドワードは独善的で皮肉屋である、カーターは知的で良識派、 全く異なる熟年の男二人の掛け合いは誠に面白い、爆笑と人情味の連続、 ニコルソンは年老いても相変わらず濃く、M・フリーマンは正にいぶし銀の 魅力を発揮してくれた。
米国のコメディーは洒落た会話の連続である。特にロブ・ライナーものは 「アメリカン・プレジデント'95」「迷い婚 '05」と常に台詞が際立っていて 好きだナ。
さて、50代後半を過ぎると、同期で亡くなる人もでてきて、死というものを 意識する様になる、この映画、笑いながら見てしまったが、同じ境遇になったら 自分はどうするか?といえば・・とても死というものを達観できませんワ。
あなたのバケットリストは?と聞かれたら、まだまだ煩悩が強くて、俗っぽく、 恥ずかしいものになってしまいそう、 神様!私の人間が出来上がるまで、 もう少し時間をいただきたくお願いいたします。
1970代 TVでヒットした刑事スタスキー&ハッチのリメイク映画
[スタスキー&ハッチ」について一言、いわゆる刑事コンビもの。
当時TVのスタスキーは(ポール・マイケル・グレイザー)が演じた。
この人最近、「恋愛適齢期」’04でダイアン・キートンの別れた元夫役で
出てました。今でも結構活躍していたんだと驚き。
映画リメイク版ではスタスキーが(ベン・スティラー)、
ハチンソンことハッチは(オーウェン・ウィルソン)のコンビ。
どういう訳かオーウェン・ウィルソンはベン・スティラーの映画に
必ず顔を出すと言ってたと記憶するが、本当だったのですネ。
この映画70年代を見事に再現しています。なんせコテコテに濃い!
長髪、皮ジャン、パンタロンジーンズ、と暑苦しいファッション
私も当時青年真っ盛りの時、あんな派手な格好していたのかと思うと
何だか気恥ずかしい。
スタスキーはベトナム帰還後、警官になった履歴であるが。
そういう私もべ平連のデモに参加したこと思い出した。
懐かしいバックミュージックといい、昔を回顧してしまう。
それから1977年は正に「ブギーナイツ」の如くポルノ全盛期
それからトラヴォルタの「サタデーナイト・フィバー」の如く
ディスコダンス全盛期。よってスタスキー(ベン・スティラー)
も激しくディスコするシーンがあるが、これかなり様になっていた。
同じころ上映のベン・スティラと(ジェニファー・アニストン)
競演の「ポリーMyラブ」’04でも、ディスコダンスを披露して
大喝采を受けるシーンがある。彼は一技で2度稼いだナと推察。
それにしても、キルビルといいスタスキーといい、この所、
70年代のコテコテ風味の映画が盛ん、もはや70年代は古典の世界に
なったから採り上げられる題材なのだろうか?
それとも高度成長期、誰しも希望に燃えていた時代へのノスタルジア
だろうか?
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