北海道の、北海道人による、北海道のための映画
それは「探偵はBarにいる」でしょう。
舞台は北海道の札幌にある日本有数の歓楽街「すすき野」
主役は北海道の舞台から出て全国区のスターになった「大泉 洋」
原作者は北海道在住で北海道舞台の小説を書くミステリー作家
「東直紀」
私にとっても「すすき野」は学生時代、アルバイトもした、頻繁に
呑みにも通った「煩悩の街」。「第二のふる里」といっても良い処
であり馴染みの場所が随所に出てきて懐かしい。特に交差点にある
大看板「ブラック・ニッカの王様」は正にススキノのシンボルです。
今「探偵はBarにいる2 ススキノ交差点」が絶賛上映中ですが、
まぁ順番として第一弾の「探偵はBarにいる」2011 の方に一言
<俺>は探偵であるが、探偵事務所がある訳でもない、ススキノの
バー「ケラーオオハタ」にたむろしていて、そこの旧式な黒電話に
かかってきた探偵依頼の仕事を受けている。
そもそも小説も映画も主役の名前が不詳で、<俺>という探偵
(大泉 洋)がいて、今どき携帯電話を持たないというのが面白い。
高田という助手が一人いる、北海道大学といえばやはり農学部だが、
その大学助手で、大学内の部室に住み込んでいる変わり者である。
性格は超グータラだが、空手部師範代であり、めっぽう強い。
その高田を演じているのは(松田龍平)で今までの彼のイメージを
変えるキャラで、これがはまり役なんですワ。
Barの黒電話にコンドウ・キョウコと名乗る女から、調査の依頼
が入った。しかし調べる内にヤクザがあらわれ雪に生き埋めにされ、
あやうく殺されそうになった。
俺は怒ったゾ、こうなったら徹底的に調べてやる!、裏に殺人と放火
と地上げの線が出てきた。様々な人間模様が展開、夜の街のオーナー
(西田敏行)、高級クラブのママ(小雪)と関西ヤクザが登場する。
監督は人気TVシリーズ「相棒」の橋本一氏
薄野は当然ながら札幌の街並、北大構内、そして小樽港と北海道満載
のシーンが続く
北海道を舞台にした佐々木譲の「北海道警官」シリーズも、警官が
密かに屯する場所は札幌狸小路のBar「ブラック・バード」である。
改めて思ったこの2本をもってすると、薄野=すすき野=ススキノ
界隈は何とハード・ボイルドな街であろうか・・
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