年寄りが活躍する映画の系譜があり、それが意外とヒットすることが多い。
新作ではこの映画2011年の「RED」、前には「スぺース・カウボーイ」'00
があり、超古いのでは「ワイルド・バンチ」'69かな、日本では「死に花」'04
という映画があった。
映画が本当に好きなのは今の若者よりも、映画が娯楽だった時代に育った
世代の人だと思う。1946~1955年生まれくらいで、日本の「団塊の
世代」や米国の「ベビーブーマー」である。彼らは(私も含め)ある意味
映画人口のかなりを占めているはずだ。
その世代の人たちは既に定年でリタイア~したか、定年進行中の人であるが
本心は まだまだ俺たちの方が腕が良いはず、危機に負けないはずと思っている。
そんな世代の気持ちを忖度(そんたく)し共感させ、溜飲を下げる映画の
「RED」に一言。さて! REDの意味だが R= Retire(引退した)
E=Extremely(度を越えた) D=Dangerous(危険人物)ということである。
米ソ冷戦時代から1990年まで米国CIAの超一流スパイとして活躍した男
フランク(ブルース・ウィリス)も今や年金で静かな引退生活を送っていたが
ある日、謎のハイテク部隊の襲撃を受けた。
どうも過去のミッション中米グァテマラでの特殊任務に参加したフランクと
彼の仲間9名の抹殺を、現CIA本部が画策していると判った。
フランクは当時の仲間を集めて、巨大組織CIAに対して反撃を開始したのだ。
正にREDチームの再結成であった。凄い連中が現役に復帰した。
元腕利きのスパイ ブルース・ウイリス 56才(ダイハード)
元チームリーダー モーガン・フリーマン 74才(ミリオンダラー・ベイビー)
元武器・爆薬のプロ ジョン・マルコヴィッチ 58才(マルコヴッチの穴)
元英国のMI-6 ヘレン・ミレン 66才(ザ・クイーン)
元ソ連のスパイ ブライアン・コックス 65才(ボーン・スプレマシー)
あと懐かしや アーネスト・ボーグナインが94才で、元気な姿を見せた 凄い!
連中の強いこと強いこと、なんせ米ソ・スパイ戦争華やかなりし時、実践を
積んだ筋金入ばかりゆえ、今のCIAを蹴散らしまくる。
正に年寄り溜飲下げ映画でした。
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