夢物語を信じるほど若くない。
でもすべてを諦めるには、まだ若い。
われわれ後半団塊世代が同期会などで集まると、話題の一番は健康のこと
次に定年後の生き方、子の結婚、孫自慢、そして酒が入り、今なにを
したいかが話題になると、もう一度「時めくような恋がしたい」となる。
という訳で、中熟年必見の「大人の恋」のドラマ「新しい人生のはじめかた」
2010公開、原題「Last Chance Harvey」に一言。
ハーヴェイ(ダスティン・ホフマン)はニューヨークでCM作曲家をしている。
離婚した妻とロンドンに住む娘から、結婚式の案内状が来た。彼も参列すること
になったのだ。
久しぶりの再会である、別れた女房や、昔の仲間や、そして、なによりも
娘に会えることが楽しみだ。
しかし空港に誰の出迎えもなく、親戚の歓迎もなく、バージンロードは義父が
務めると言われる。あげくNYから作曲契約打ち切りの携帯電話が入った。
「誰からも必要とされない自分」に失意と疎外感に打ちのめされた。
結婚式に出ないままNYに帰る決心をした。その空港で統計インタビューをして
いるケイト(エマ・トンプソン)と偶然知り合う。本好きの知的な女性だが、
老いた母の世話をしながら、もう人生に期待をしない孤独な中年女性であった。
彼女に元気付けられ、彼女と共に、娘の結婚式に参列することにした・・・
ふたりは恋に発展するのか? 大人はそれぞれ人生をしてきた、果たして一歩
踏み出す事ができるのか?・・・これはDVDでも観てくださいませ。
この映画は脚本を見た英国の女優の第一人者・才媛のエマ・トンプソンが
自分とダスティン・ホフマンしかいないと進めた企画らしい。
我々とダスティン・ホフマンは卒業(1967)以来。共に成長してきた仲間である。
人生の折り返し地点に来た者同士としてまた何かを示唆してくれる映画である。
中年必見 おすすめしますゾ
最近のコメント