機内上映の映画を2本見ました。少々論評させて下さい
「Primary Colors」直訳すると「原色」
後の邦題は「パーフェクト・カップル」となったらしい。
内容はクリントンとヒラリーらしき2人が田舎の州知事
から民主党で大統領に成るまでの選挙運動を画いたもの。
主演はクリントンらしき候補は(ジョン・トラボルタ)
ヒラリーらしき夫人は(エマ・トンプソン)
最初は泡沫候補であった南部の州知事が彼の人柄と、
競争相手の自滅により次第に有力候補になって行くが
反面、彼の驚くべき女癖の悪さ(スキャンダル)が次々
出てきてそれを運動員がもみ消す苦労。
そのうち競争相手のスキャンダルを調べ暴く汚い戦術をとり、
その中で選挙のスタッフ達も傷つき、多くの犠牲の上に遂に
大統領になる様を画いたもの。
(ジョン・トラボルタ)が次第にクリントンそのものに
見えてくる、人が良いが、ずるい小心者、女には完全にルーズ
一方ヒラリー役の(エマ・トンプソン)はさすが、彼女自身
ケンブリッジ大卒ゆえ知的で芯があり、目的達成のために
夫の女癖を堪え忍ぶ。
現在正にクリントンは女問題で弾劾に掛けられる目前
民主党内でも,泣いて頼んだらしく信頼を失いツツある。
今回の米国で何度もTV放送されていたから皆さんも
良くご存知の事。
正にその根元は州知事時代の頃からの彼の性癖であった
ことを物語る意味で「primary colors」原色と
いうタイトルになったのだろうか?
それにしても米国はどんな偉い人のスキャンダルでも映画に
するのは凄い!大人の国だね
なお選挙参謀で怪女優(キャシーベイツ)がいい仕事を
している。タイタニックでもそうであったが、ますます太って
キップの良いおばちゃんを演じている。
また、今回太ったジョントラボルタを見ているうちに、彼の
持ち味はダサい男だが、得体のしれない薄気味わるさを持って
いる事と発見した。→後にこれがブレイクするとはこの時
想像だにしませんでしたが・・・・・
監督は「卒業」’67のマイク・ニコルズ 彼の作品は「心みだれて」
1986, 「ワーキング・ガール」’88 「心の旅]’91 と私にとって
好きな作品が多いのです。
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