映画「パール・ハーバー」の看板やポスターはまるで「風と共に去りぬ」
1939や「タイタニック」’97ばりで、上の名作を凌ぐ「世紀の大河ロマン」
とのうたい文句だ。
またゼロ戦がハワイの民間人を攻撃する残酷なシーンが延々と続き、
これは史実と異なると国際政治問題にもなったりして,話題多かった。
映画批評家や映画を見た人の感想も批判的でもあり、マスコミの評判も
あまり芳しくない。はたして正体は如何に?
この映画で、日本連合艦隊が真珠湾攻撃するシーンは、これは「見もの」
であり是非見るべき映像と思いました。
今まで真珠湾ものとしては「トラ・トラ・トラ」’70や東宝の8.15終戦
ものに優れた攻撃シーンが数々ありましたが、これほどの圧倒的迫力と
詳細部分まで映像化したのは無かったと思う。
今までの映画では、日本の爆撃機が米国の戦艦や軍施設を破壊する
シーンは実写を入れたり、古いニュース映画を見るような広角レンズの
で撮ったシーンが殆どであった。
この映画の凄いのはまるで接写レンズのごとく、爆弾、魚雷、機関砲弾の
軌道が見え、目標を貫き,人を射抜くのだ。
爆破の小破片の飛び散りまで認識できるのだ。狙撃された飛行機の
羽根などは、まるで3Dの如く画面を超えて、こちらに飛び散って来る。
戦艦が沈み行くシーンもタイタニック的で良い
攻撃を受け被弾した人、逃げ惑う人,一人一人が映像化されていた
日本人としては累々たる死体を長々と見せられ、心穏やかで無いが
これが戦争の実体であろうとあきらめる。
主役3人(ベン・アフレック)(ジョシュ・ハートネット)そしてヒロイン
(ケイト・ベッキンセイル)の三角関係はよくある話で、まぁマシな方、
最後は日本人のメンタリティ向きではないが、少々安易な米国人の観客
なら納得する結末である。旨く納めた。
おしむらくは、こんなに大金を使う映画なら、日本海軍のシーンは
東宝に下請けに出すべきでした。もっとシリアスに出来たし、マコさんでは
山本五十六に見えないし、ケリー田川さんは日本人に見えませんでした。
この映画はこの「戦争シーン」だけで入場料の価値はあったと思うべきで
しょう。監督マイケル・ベイ 、製作ジェリー・ブラカイマーですもの、
映像は派手だが、人間描写は雑なのは仕方ありせん。
まあ米国の戦争映画を見るときは、戦勝国米国による戦争アクションと
して単純に楽しむのがコツ、敗戦国日本人のメンタルで見ると批判的に
落ちますヨ
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