いやはやオープニングからエンディングまでスピードを緩めず全力疾走、
何・も・考・え・ず・只々走り抜いた体育会系映画それは「リディック」
ちらしによると制作費1億500万ドル=115億5000万円、
しかし、多分主役のヴァン・ディーゼルさんがギャラを2000万ドル
=22億円くらい独り占めしているだろうし、
相当舞台セットに金を掛けたと自慢しているし、もっとも宇宙軍団の母船の
中はまるでパリのノートルダム寺院を悪魔的装飾に改装したイメージであり、
背景を見る価値は十分ある。
それから衣装デザインは素晴らしいし、宇宙船や武器も凝っているし、
惑星のCGデザインも中々なものだし、周辺グッズに金掛はかっている。
その分他の出演者にしわ寄せが行き、あまり名の無い、安いギャラの
役者を集めた感じがする。
只一人英国を代表する名優(ジュディー・デンチ)が出演していた。
原題を「The Chronicles of Riddick」=リディック年代記などと大層な
タイトルにした手前、彼女をゲスト出演させてハク付けを狙ったと思われる。
時は遥か未来、全宇宙の支配権をにぎるべくネクロモンガー軍団が
次々に惑星に侵攻、従わぬ惑星を消滅させて行った。それを阻止
できるのは、どういう訳か?たった一人のアウトロー(為らず者)
リディック(V・デーゼル)だった。
一瞬で惑星を消滅できる力を持った大軍団が、たった一人の
アウトローに手を焼く設定、これは激しく闘っても、服も汚れない
まるであのスティーブン・セガール的でもある。
正にV・ディーゼルによるV・ディーゼルのための、V・ディーゼルの
映画と言えるだろう。
アーノルド・シュワルツェネッガーが州知事に出世してしまった今、
もはやシュワちゃんの体育会系ヒーロー映画は観ることは出来ないだろう。
はたしてヴァン・ディーゼルさんは彼の後継者になれるだろうか?
まだまだ残暑、暑さと仕事の憂さを忘れたい方は、ビール片手に
この映画がお薦めです。
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