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機内上映で[アナライズ・ディス」邦題「アナライズ ミー」を
見ましたので一言感想を・・
このカタカナタイトルでは記憶に残りませんネ、こういう時こそ、
しゃれた邦題付「ヤクザと精神医」とか付けてほしいものです。
さて(ロバート・デニーロ)はNYで最大勢力を持つマフィアのボス
しかし此の所、気が落ち込み何もできなくなる。ヤクザにとって闘争心
が無くなる事は知命的な事で、とても権力闘争で生きては行けないのだ。
おりしも対抗勢力はこの機に乗じてその地位を狙っていた。
そこで精神分析医(ビリー・クリステル)に治療相談する。
医者は結婚式(再婚)を控えているし、マフィアとの関わりなど御免だし、
何度も断るが、しっかり巻き込まれてしまう。
クリステルの映画はいつも芸達者すぎて、おしゃべりがうるさすぎるが、
今回は分析医、しゃべるに必然性があり、とても良かった。
デニーロはゴッドファーザー2以来、世界中でマフィア・イメージは
デニーロであり、まさに貫禄十分で、この組み合わせは誠に面白い。
デニーロの右腕(ジョセフ・ヴィテレリ)も全くのマフィアそのもので
旨かった。
さらに今回、(チャズ・バルミンテリ)は宿敵ボスを演じたが、
この人は本来右腕役・代頭役をやらせたら天下一品の人である。
最後のオチに少々不満が残るが、旨い役者をそろえて面白かった。
投稿情報: 05:16 カテゴリー: 1999 1998 見た映画, あ, コメディー | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
SFXアドベンチャー! ハムナプトラ 失われた砂漠の都
そもそも英語原題は「mummy マミー」、直訳すると「ミイラ」だが、どちらも、
このタイトルでは映画ヒットしないと判断したのか、エジプトの死の都の名前、
「ハムナプトラ」とした。結果は私にとって、ますます意味不明になったが・・
普通映画監督というものはCG(念のためコンピューター・グラフィック)の
多用を嫌うものだと思っておりました。出来るだけ豪華なセットを作ったり、
わざわざ本物の地でロケをしたり、数百人のエキストラを集めたりして。
映画評論家から、さすが本物指向の監督!と賞賛されるのを期待しているからだ。
しかしこの監督スティーヴン・ソマーズさんは、まったくためらいもなく
CGを使いまくっています。それはそうでしょう彼の前作「ザ・グリード」'98
を創った監督ゆえ当然か?「グリード」は全く酷い映画だった、巨大軟体怪獣が、
3000人もの人を只々食いまくるだけのCG映画でしたものネ
しかしCGの使い方が斬新であり誠に上手なので驚いたが、
映画のチラシに世界を翔けるI.L.M. 最新SFXと明記してある
そうか!(SFX=特撮の製作会社)の雄ILMが参加していたのだ。
それから「インディー・ジョーンズ/最後の聖戦から10年 冒険ロマン」とあり
あのS・スピルバーグに対抗心を燃やしている、凄い意気込みである。
インデイーJが終わったことを見越してB級路線で勝負した結果、米国では
大ヒットしたと聞く。
ヒーローとヒロインが大変良い、息もピッタリだ、二人ともよく知らぬ俳優だが
墓泥棒リックに(ブレンダン・フレイザー)、なんとなくイモくさいが好感度!
考古学者エヴリン(レイチェル・ワイズ)は純真だが大胆な役を好演していた。
彼女の顔が少々アラブ的で画面にマッチしていた。
二人ともこの映画でブレイクすること間違いなしだろう。
映画の内容? はい!蘇ったミイラと人間の戦いアドベンチャーです。
いろいろ身につまされる内容でした。
という訳で、「アバウト・シュミット」に一言。
中西部の街オマハ、大保険会社WOODMENの副部長であった
シュミット氏(ジャック・ニコルソン)がいよいよ定年退職を迎えた。
今まで現役ビジネスマンであった自負もあり、老人社会になかなか
馴染めない。そんな時妻が急逝し生活が一変してしまう。さらに
一人娘の結婚式も迫っていた。愛娘の相手はしがないセールスマン、
シュミット氏は何とか娘の結婚を思い留まらせようとしていた。
老後を楽しむために買っていた大型キャンピングカーで娘の結婚式に
向かう。この映画の楽しさはネブラスカからカンサスまでのロード
ムービーでもある。西部劇開拓時代の名所も見れますヨ
いやぁ~判るな!私も毎朝、ラジヲ体操やゲートボールに興ずる
老人達を横目に見ているが、「明日から貴方もお仲間ヨ」と言われ
たら、そりゃぁ~少々気落ちしますネ。そんなところをニコルソンが
見事に表現しています。
それから父親というものは娘の相手を、そう簡単に認めようとしない
ものだ。私も思ったが、この婚約者(ダーモット・マローニー)は
どっか頼りない感じが実に旨いのだ。これでは反対したくなりますヨ。
結婚というものは異なる文化の融合である。当事者は愛に目が眩んで
判らぬかもしれぬが、家族同士はその違いを強烈に認識するのだ。
いやぁ~シュミット氏の歓迎夕食会は、カルチャーギャップ満載で
爆笑ものである。
そして圧巻は婚約者の母(キャシー・ベイツ)、今!曲者俳優の
(ジャック・ニコルソン)の迫力に対等に対峙できるのは彼女くらい
しか考えつきません。彼も尻尾をまいて逃げ出す始末でした。
この映画には彼女の特典ヌードが付いていますのでDVDでゆっくりと
鑑賞するのも一驚、否一興!
投稿情報: 01:35 カテゴリー: 2003 見た映画, あ | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
さて機内上映で観たものを一言
「Passion of Mind」 熱情?熱愛?一途な思い出?
邦題は難しいですネ→後で判ったのですが「薔薇の眠り」
なるほど これなら合格!
デミ・ムーア主演の精神病理学的ファンタジー・ロマンであります
この人、元々体格がよろしく「デスクロジャーやG.Iジェーン」を
観てしまった私にはタフなイメージが強くて、ラブロマンモードに
なるに時間が掛かりましたが、しかし何とか見ることできました。
ニューヨーク・マンハッタンに住む独身の(マーティー)は仕事を
ばりばりこなすキャリアウーマン
一方南フランスに住む二人の子持ちの未亡人(マーリー)は田園で
平凡な生活をおくっている。これどちらもデミ・ムーアが演じる、
はは~生き別れ双子ものかな?それともスライデイング・ドアの
オムニバスものかなと思って見ていたら、どうもそうではなく
同一人物らしい。
つまりどちらかが眠っている時に、夢で全く別の自分の生活を
している。もはや、どちらが本物でどちらが幻想か判らない状態。
両人とも恋人が出現するも、こんな状態では一歩踏み切れないのだ。
人間誰しも、別の自分になりたい時もあるし、またタイプの異なる
恋人二人と同時にお付合いできるとは羨ましくも思えたが、二人の
ヒロインの悩み尽きない様でした。
字幕なしゆえ最後のオチが理解できなかったのが残念。
本邦で見直すとするか?
因みに恋人は ステラン・スカルスガルド(グッド・ウィル・ハンテング
の教授)とウイリアム・フィクトナー(パーフェクト・ストームの漁師)
でした貴姉の皆さんはどちらがお好みでしょうか?
投稿情報: 06:22 カテゴリー: 2000 見た映画, は | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
コメディーなのだが、
人にとって、幸せとはなんぞや?を考えさせるドラマであった。
私には、おかしさの中に、ヒトの生き方、哲学が感じられた。
ウィル・フリーマン 男38才・独身・ハンサム・煩わしい家族なし
親の遺産ほどほどあり、よって煩わしい会社勤めする必要なし。
洒落た街ノース・ロンドンの瀟洒なフラットアパートに住んでいる
CD DVD パソコン シングルライフ用の気の利いたグッズ装備し
お気に入りの高級車に乗っている。
そしてシングル・マザーを主に 時々お付き合いする女性もいる。
これって、私が求めて、得られない究極のライフスタイルそのものだ。
世の中で最も煩わしく、難しいのは人間関係である
人の悩みの80%は人間関係である。ある意味で人間関係を希薄に
すれば、この悩みから解放されるだろう。
ウィルの他人との接し方は「人間は皆"孤島"である」として
決して抜き差しならぬ関係には、ならない
決して信頼されたり頼られる立場にならない
決して責任ある立場にならない
より金持ちになろうとか、より偉くなろうとか思わない。
しかし女は好きであるし、気楽なS@Xもしたい
よって彼がねらう相手はシングル・マザーである。彼女達は
人生を知り、男のダメさを知り、子供第一主義である。
彼は言った「シングル・マザーは手付かずの金鉱だ」
すごい!なんともエロティックでリアリスティックな名言だ。
この映画のストーリーは、ダメ男ウイルがシングル・マザーの
子供マーカス(ニコラス・ホルト)と交流する内に、父性に目覚め、
人の心に触れに、家庭の良さを自覚していくものだ。
しかし彼はダメ男だろうか? 否!だ
昨今は各人が人間関係にこだわり過ぎて、いじめ、幼児虐待、
痴情事件 無理心中が多すぎるのだ。
ウィルの様に他人をクールの見て、距離を保って接する方が
優しくなれるものである。
原作は読んでないが英国のベストセラー作家(ニック・ホービン)
も理想の生き方は 最初のウィルの生き方であると言ってると思う。
いずれにせよ うらやましい存在である。
投稿情報: 03:48 カテゴリー: 2002 見た映画, あ | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
いやぁ~ よく苦節10年と言うけれど、
ハリー・ポッターも第一作「賢者の石」(2001)から、この最終回「死の秘宝2」
(2011)まで合計8作で幕を閉じました。ホント長い間ご苦労さんでした。
原作者J・Kローリング女史の超ベストセラーの映画化であるが、彼女の頭に浮かんだ
人物を全て物語りにとり入れるためか?膨大な登場人物になった。
更に、主役三人のエピソードも 多くの脇役登場人物のエピソードも、思いつくまま
書くためにか?映画もどんどん枝葉に走ってしまって、正直、私の様なビィジターには
ストーリーを追えなくなってしまった次第。物語熟知の筋金入りファンの方スミマセンね。
10年前、幼い子どもであったハリー・ポッターたちも、立派な青年に成長し,映画の方も
児童ファンタジーから、残酷シーン満載の大人向け戦場アクションに変貌した。
続編は前作より刺激が強くなるというが、まったく性質の異なる映画になってしまった。
子どもから青年、そして大人になったポッターとロンとハーマイオニーの大いなる
三角関係は 最後までなんとなくシックリいかぬ結論には 私ばかりではないと思うが・・・
見終わった後のキャストとスタッフクレジットの長いこと長いこと、でも敬意を表して
私には珍しく最後まで見ましたヨ。
それにしても凄い俳優たちが出演していたものだ。
製作は米国だが、俳優は英国の名優たちがこれぞと出てくる映画であった。
マギー・スミス(75才) 正に大御所 ミス・ブロディーの青春'69で'アカデミー主演女優賞、
故リチャード・ハリス (カンヌで主演男優賞)、
ジム・ブロードベント(62) アイリス(2001)でアカデミー助演男優賞,
ジョン・ハート(71) 「エレファントマン」'81を怪演
エマ・トンプソン(52) は英女優の第一人者 「ハワーズ・エンド」でアカデミー主演女優
ケネス・プラナー(51) はシエィクスピア役者にしてエマ・トンプソンの元夫
ゲイリー・オールドマン (53)狂気の悪役第一人者 レオンなど
アラン・リックマン(65) 英国の悪役第一人者 ダイハードを好演
デヴィット・シューリス セブンイヤーズ・イン・チェベットで好演
ブレンダン・グリーソン(55) 渋い脇役者ゴールドマウンテンを好演
ヘレナ・ボナム=カーター(54) 個性派女優第一人者 「鳩の翼」を好演
ビル・ナイ(62) ラブアクチュアリーで英国アカデミー助演男優賞 最近はパイレーツカリビアン出演
そしてレイフ・ファインズ(50) この映画では「例のあの人」と名を呼ぶことさえ恐れたヴォルデモート卿
を好演した。正にもう一人の主役といってよい、この俳優の作品は凄いですワ、
イングリッシュ・ペイシェント'96 ,シンドラーのリスト'93 ,ことの終わり'93 ,
ナイロビの蜂2005, 愛を読む人2008などこれほど名作に主演級で出ていて
アカデミーをもらえない人である
ハリー・ポッターは21世紀を代表する作品である、この際、レイフ・ファインズに アカデミー助演
男優賞を差し上げるべきと思いますゾ。
というわけで長文になりました sorry
今日から年末正月休み 歳を重ねると暦が日々早く過ぎますネ
2010年最後のblogとして「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」 に一言
ハリーポッターシリーズも7作目となった。第一作「賢者の石」が2001年ゆえ
もう10年も経つわけだ。スタート時は正に超ベストセラーながら児童映画だった。
継母父に苛めれていた可愛そうなハリー・ポッター少年が魔法学校に入学し、ロンと
ハーマイオニーという親友もでき、変な先生や悪友たちとの学園ドラマを繰り広げた。
まぁ他愛のないエピソードの繰り返しで、子供たちには面白い映画だったろうが、
私の様な中年以上のおじさんにとっては観るに少々辛いものがありました。
しかし7年後の6作目ぐらいからガラリと映画の様相が変わった。
大魔王ヴォルデモートが復活し、魔法界を支配するに至って今までの作風とは全く
異なった。監督がディビット・イエーツに変わってからは、まるで「指輪物語」の如く
「超悪 対 善の壮絶な戦いドラマ」に変異し、ハリーもまるでフロドの如く悩む。
ハリーポッター(ダニエル・ラドクリフ)もロン(ルバート・グリント)も
ハーマイオニーちゃん(エマ・ワトソン)も実年齢が21才の大人になってしまった。
これでは児童文学映画は無理ですワ。
原作はJ・K ローリング女史の書き下ろしゆえ、映画の興行に合わせて(妥協して)
原作も変節させたと推察します。はじめからこれがテーマなら今までが長過ぎますヨ。
ハーマニオニーは魅力的な女性に成長して(私の好きなケリー・プレストンに似てきた)、
もう三人の親友時代は終わり、三角関係映画になってしまった。トーンも暗くコメディー
も少ない、怪獣も出ないお化けも出ない、この映画子供が観てはたして喜ぶのか?
この映画を観て思った、「スターウォーズ」も「エピソードⅡ」からシリアスな哲学的映画に
変わった。ロッキーやランボーの続編の様な荒唐無稽にならずよかったと思う。
近々ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2が来るらしい、これならおじさんに楽しみな
映画です。 では皆様良いお年をお迎え下さいませ。
投稿情報: 12:28 カテゴリー: は | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
やや1ヶ月前、BS-2であのなつかしき古典的ラブコメ「アパートの鍵貸します」
(1960年製作)が放映されました。古い映画係として気になっておりました。
連休で暇が出来ましたので、遅ればせながら一言、お許し下さい。
今回はじめて気が付いたのですが、原題は「Apartment」只のアパートを
「アパートの鍵貸します」と洒落たセリフ調に仕上げたのは流石です。
内容はお判りの方も多いでしょうが、大都会ニューヨークを舞台にした
大人の洒落た恋愛ものです。
バッド(ジャック・レモン)は保険会社の営業マン、出世を目論み、
自分のアパートを上司達の情事の場所に提供していた。
そんな彼が密かに好意を寄せる女性がいる、会社のエレベーターガール
フラン(シャーリー・マクレーン)であった。しかし彼が部屋を提供した
人事部長(フレッド・マクマレー)の相手は、何と!彼女だったのだ。
この部長とバッドとフランの三角関係が面白く・可笑しく、そして涙ありの
展開となるのだ。
さて、この映画を観ると当時の世相では、会社の役員は皆、愛人を
持っていた様だ。現代の不倫はさらに巧妙になって、一層盛んと思われるが
いつの世も、人間というものは、だらしない煩悩の存在なのですネ
監督は(ビリー・ワイルダー)この監督は「七年目の浮気」「昼下がりの情事」
「情婦」「お熱いのがお好き」と全てヒット、常に当時の流行語になりました。
映画も面白いが題名の付け方もすばらしい、最近の配給会社も見習ってほしい
ものです。この映画1960年度 アカデミー作品賞と監督賞を受賞しました。
それにしても当時のシャーリー・マクレーンは
若く、ふくよかで、可愛ゆかったですネ
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