1929年、ウォール街の歴史的株暴落で、米国経済は崩壊した。
いやぁ~、二カ月も前に観ているのに、感想を書けない映画も
あるのです。私にとって非の打ち所が無い映画は苦手!だって
言う事がないですもの。・・・それは「シンデレラマン」
男は民衆の英雄、男の中の男、立派な父親、夫の鏡。
女は、優しくつましく献身的な妻、そして強い母。
子供は父と母を尊敬し、めんこく賢い子たち。
親友は男を信じ、私財をなげうっても男を助ける友情厚い男。
この映画に悪役はいない、あえていうなら悪は貧困であった。
1929年、ウォール街の歴史的株暴落で、米国経済は崩壊した。
街には失業者があふれ、元ボクサー、ジム・ブラドック(ラッセル
・クロウ)も、働き口がなく、その日の食に事欠くありさまだった。
こどもを手放さないために屈辱に耐え昔の仲間から物乞いまでした。
そんな時、チャンピオン挑戦予定者との試合の話が来た。
たまたま対戦相手がドタキャンし、急遽穴埋めが必要になったのだ。
ボクシングと長く離れていたジムにとっては無謀なことであり、
非常に危険なオファーだった。
しかし観衆の予想、否!ジム・ブラドック自身の予想を裏切って、
何と!逆転勝利してしまったのだ。
いやぁ~面白い、ボクシング映画は試合シーンだけでもエキサイト
だが、そこに人間ドラマを旨く絡ませると確実に名作になる。
昔の彼は右腕パンチのみのボクサーだったが、図らずも港湾の
荷役重労働で鍛え上げられた強い左腕が加わっていたのだ。
そして何よりも「家族のミルク代を稼がねばならない」と
いう、ハングリー精神が最大の武器であったのだ。
その後も勝ち続け、当時圧倒的な強さを誇るチャンピオンと
対戦することになった、彼は今までに二人の挑戦者を殴り
殺していた。ジムは正に風前の灯火であった。さぁ如何なる
試合ぶりかは、映画かDVDを見てくださいませ。
いやぁ~、この映画は、今の日本の男が失いつつある、
家長として妻子を守る責任、父の威厳、夫として妻への愛情を
たっぷり見せられ、只只自責の念を感ずるばかりでありました。
世の中、女、子供など弱い者を餌食にする事件が多発している。
嘆かわしく、情けない世相だ。
多くの男性諸君!この映画を見ましょう、そしてあるべき男の
姿を、改めて思い出しましょう。(当然私も含めて・・・)
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