どうしてもG・Wから初夏に掛けて out-doorモードになります。
というわけで「Hunted ハンテッド」に一言。
戦場で英雄的戦果をあげた特殊部隊員が、戦争トラウマのため、
復員後、一般社会を敵視または敵視されるドラマの系譜があります。
代表は「ランボー First Blood 」'82 「ソルジャー」'98などです。
この作品も、東欧コソヴォに参戦した陸軍の特殊工作員ハラム
(ベニチオ・デル・トロ)が米国に帰還後、消息を断った。
その後、西海岸オレゴン州の山林で森林管理員や狩ハンターの無残に
切り刻まれた死体が発見された。その殺傷は軍隊特有のものであった。
カナダ・BC州の森林で隠遁する男L・T(トミー・リー・ジョーンズ)が
FBIから呼び出された。彼は元陸軍特殊部隊の殺傷術教官であった。
彼は殺害の状況から、殺人者は教え子のハラムであることを見抜いた。
この殺人マシーンを捕ら得るのは自分のみと判っているL・Tは追跡者
となって森に足を踏み入れた。
この映画の趣旨は戦争云々、ストーリー云々、人格云々ではない。
西海岸特有の米ツガとスプルスの森林、激しく流れる渓流を舞台に、
逃げる者のトラップ術と追う者のトラッカー術を我々に見せ、
無言のまま淡々と続くプロ同士の壮絶な殺傷格闘術を披露したのだ。
後から判った事だが、監督はなんとあの「フレンチ・コネクション」の
ウイリアム・フリードキンさんですも!
内容は何も無い映画であるが、画面がキチットしまっていました。
巨匠が手がけると、どっか違いますネ。
コメント
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