主演の(N・キッドマン)目当てというより、この映画で助演女優賞の
オスカーを見事ゲットした(レネー・ゼルヴィガー)を見たくッて
行った「コールド・マウンテン」に一言。
アンソニー・ミンゲラが脚本・演出した予算83億の超大河メロドラマ、
時は米国の南北戦争の時代、舞台はノース・カロライナ州の美しい
大自然の山村コールド・マウンテン。
この村に都会から父娘が移住してきた。
父は病弱な神父、娘エイダ(ニコール・キッドマン)は深窓の令嬢、
村の男インマン(ジュード・ロウ)はこの父娘のため、教会を
造ったり、野良仕事を手伝ったり世話をした。
南北戦争が勃発しインマンは戦場へ、出征の別れ際、二人は一度だけ
熱い熱い口づけを交わした。この口づけこそ、二人の心を一つにした
「運命の接吻」であったのです。
インマンにとり、過酷な戦場での唯一の心の支えはエイダ。
一方、エイダの心の支えは只只インマンを待ち続けること、
しかし父が病死し、貯えは尽きエイダの生活は悲惨なものとなった。
エイダの窮地を知ったインマンは一人戦隊を離れ、遥か彼方の故郷
コールド・マウンテンに向った。・・・二人は再会できるのか?
TVでの宣伝も、チラシもあの接吻シーンが、この映画のシンボル的
映像。まるで吸い合っている様にも見え、これは演技の範ちゅうを
超え、お互い感じちゃってると推察。
そういえばこの二人、当時、噂のカップルであったと記憶、
そうだろう!久々に当代随一の美男美女主演の大河メロドラマ、
これくらい艶っぽい関係があってしかるべきと思う。
昔のメロドラマは美男美女と相場が決まっていた。
「誰がために鐘はなる」のG・クーパーとイングリッド・バーグマン
「風と共に去りぬ」のクラーク・ゲーブルとヴィヴィアン・リー
「哀愁」のロバート・テーラーとヴィヴィアン・リー
「ローマの休日」のグレゴリー・ぺックとオードリー・ヘプバーン
「慕情」のウィリアム・ホールデンとジェファニー・ジョーンズ
日本映画も負けずに昔のメロドラマは美男美女が務めていた。
「愛染かつら」の上原謙と田中絹代
「君の名は」の佐田啓二と岸恵子
「また逢う日まで」の岡田英次と久我美子
「浮雲」の森雅之と高峰秀子などなど
それがニューシネマになると、「顔じゃないヨ個性だよ」の風潮と
なり、正統派美男美女による「メロドラマ」が激減し寂しい思いを
しておりました。しかしこの度、「コールド・マウンテン」を観て
あらためて、二枚目と美女がよろしいと思った次第。
特に「この映画」「このストーリー」でブ男、ブお!否!個性派と
称する女性が主演したら、観客は誰も納得しないでしょうネ。
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