いやぁ~この人(ヒュー・ジャックマン)には驚かされる、
彼を初めて見たのは2000年上映の「X-MEN]狼男
ウルヴァリンとして登場した時、若いころの(クリント・
イーストウッド)が出てきたと思った。
ウルヴァリン役から、荒っぽく無骨な男と思っていた。
しかし2002年に見た「ニューヨークの恋人」でソフトな
貴族を演じた。インタビューで本質は優しい性格で、
13才年上の女房にラブラブの愛妻家な男と判った。
そして2012年に見たミュージカル「レ・ミゼラブル」で
ジャン・バルジャンを演じた。吹き替えなしで歌う
声量と歌の旨さに驚愕した。
そして今作「グレイテスト・ショーマン」2017を作り
上げた。7年半に渡り企画から制作、主役として
中心的な役割を果たし「ミュージカル」を完成させた。
正に求心力と存在感のある男だったのだ。
ストーリーは19世紀の米国、実在の興行師P・T
バーナムの人生を画いたものだ。
下働きの貧しい少年はその良家の令嬢に恋をした。
後に駆け落ち状態で結婚、生活は貧しかったが、
一攫千金の興行師としてサーカス団を結成した。
それも見世物小屋として、所謂異形な人間ばかり、
小人症、巨人症、ひげだらけの女、全身入れ墨男、
シャム双生児などを集めて芸をさせたのである。
ショーは大ヒットするも、上流社会や批評家からは
グロテスクな見世物、市民から「街の恥」と抗議を
受け、金持ちにはなれたが、成りあがりのペテン師
と蔑まれていた。
パーナムには意地があった。欧州一のオペラ歌手
を引きこみアメリカでの公演を大成功させのだ。
彼は遂に上流社会の一員となったが、サーカス団
の異形団員達とは疎遠になっていた。
そんな時サーカスは放火によって焼失し破産に
追い込まれる。失意のバーナムの前に異形の団員
達が集まり、彼らは家族であり、サーカスは唯一の
居場所であると説得され再建を決意する。
いやぁ~、異形の連中の歌とダンスの凄いこと凄い
こと見ものデスゾ、自分達の姿が一般と異なること
を逆手にとって生き生きと活動する。
髭だらけの女(キアラ・セトル)が歌う「This is me」
は曲も歌詞もパワフルで感動ものである。
I am brave, I am bruised
I am who I’m meant to be this is me
私には勇気がある 私にはアザもある
私は私がなるべくしてなった存在 これが私
凄いネ あらゆる「差別」を撃退している詞ですネ
共演 ザック・エフロン、 妻ミッシェル・ウイリアムズ
監督はマイケル・グレイシー、CM制作の第一者
だが、これが長編映画のデビューとの由、
音楽担当は「ララランド」のベンジ・パセックと
ジャスティン・ポール。
ミュージカルファン必見、否!映画不安必見です。
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