正月は観たい映画目白押し、「スターウォーズ」「探偵はバーにいる3」
「Destiny 鎌倉ものがたり」などなど、しかし切符窓口で急きょ転向して
「ジオストームに」切り替えてしまった。2018年最初に見た映画はやはり
大好きな「地球の危機」ものだった。
この歳になるまで、数多くのパニック映画(えらく古臭い表現)を見て
きました。特に「地球最期」ものが好きで。殆ど見逃さずに来ました。
「万物の霊長」などと威張ってみても、人間も所詮は動物に過ぎない、
宇宙規模の崩壊が起これば、成す術を知らない哀れな存在である。
この手の映画の面白さは決まった定石にある、今作も定石通りだ。
①先ず地球のおかしな予兆に気がついた宗教家と学者が狼狽する。
②次に自然の異変に気づいた市民がうろたえる。
③そして各所で崩壊が始まり、一挙に全体に広がる
④政府、特に米国大統領府は必ず秘密裏に何かをしている。
さて時は2019年、正に今であるが、地球温暖化による異常気象
で地球に危機が迫ったが、人類は一致団結して、科学技術を駆使し
気象制御システムを創り上げた。これぞ気象コントロール衛星である。
しかし2022年、気象コントロール衛星に不具合が発生した。
①アフガニスタンの村が一瞬で凍り付き村は全滅した。
②ブラジルのリオのビーチ、水泳を楽しむ人々と海が突然凍結した
③東京新宿、突然岩石大の雹が降り人々を直撃した。
④香港、地下からマグマが噴出し、都市が崩壊した。
⑤地殻変動が起こりサバクのドバイに大津波が襲う、世界一高い
ホテル828mのブルジュハリファも折れてしまった。
この手の映画の楽しみは世界の名所が次々崩壊することである。
パニックファンはここまでは十分楽しめますゾ
制御システムを修理すべく科学者(ジェレルド・バドラー)が復帰し
宇宙ステーションに送り込まれた。彼はこのシステム暴走は誰かが
仕組んだ陰謀であることを発見する。
米国大統領に(アンディー・ガルシア)、国務大臣に(エド・ハリス)
など大物役者を配し、何かあるな?と思っていたが、やはりでした!
国務大臣が叫んだ「1940年代の栄光のアメリカに戻すのだ!」
これこそ今進みつつある!究極のアメリカ・ファーストであろう・・・
このアメリカ・ファースト的陰謀のために世界の大半を崩壊させ、
膨大な生命を犠牲にするプロットはやり過ぎで無理がある。
この手の映画は画面がハデな程、プロットはシリアスにするべきで
ある。「ゼロ・グラビティー」2013を見習え!
監督は(ディーン・デブリン)さん、この人地球破壊の大御所
(ローランド・エメリット)監督の弟子だが、ローランドの「2012」
の破壊シーンには及ばなかった。
火を手に入れた人間は核爆弾を創った、気象をコントロール術を
手に入れた人間は地球を破壊した。愚かな人間はいずれ自分の
作ったAIに滅ぼされるのだろうネ。
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