渋い名優(リーアム・ニーソン)1952年北アイルランド生まれ66才、
我々世代の一人である。シンドラーのリスト(1993)やマイケル・コリンズ
(1996),スター・ウォーズ(1999)で主役しかも性格俳優を務めてきた。
そんな熟年俳優が「96時間」(2008)年からアクション・スターになった。
しかし「007」や「ミッションインポ」の様な超人ではない、警官だが家庭人、
家族を守るために、よれよれになって悪党と戦うのだ。96時間/リベンジ
(2012),96時間/レクイエム(2014)と私はすっかり虜になってしまった。
そして今作「トレイン・ミッション」=原題「the commuter 通勤列車」が
製作された 。早々劇場へ、やはり期待を裏切らず面白かった。故一言。
元ニューヨーク市警、なぜか50才で退職し、保険のセールスマンとして
10年間働き60才になったマイケル・マコーリー(リーアム・ニーソン)、
定年まであと5年、まだ家のローンもあり、一人息子を有名大学に進学
させるための結構な学費が必要、彼は何とか工面せねばと考えていた。
そんな時、会社から突然解雇通知を受けた。失意の極み、とても妻に
打ち明れない、途方に暮れながら、いつもの帰宅通勤電車に乗った。
その時に見知らぬ女が前の席に座った。突然ある依頼を受けた、
「カバンを持っている見知らぬ人を見つけて、中身は盗品で終着駅まで
乗るはず。お礼として10万ドル(1100万円)払う,先ず列車トイレに
手付金2万5千ドルが隠してある。成功すれば残金7万5千ドルを
支払う」と言い残し女は姿を消した。
元警察という性なのか?解雇され困っていたからか、トイレに隠して
あった2万5千ドルを見つけ、懐に入れた。つい話に乗ったのだ。
ある乗客から妻の指輪が入った封筒を渡された。途中で止めたら家族
の命を保証しないという女からの電話メッセージが入る。家族が人質に
なったのだ。同乗の友に警察通報を頼んだが、なんと殺されてしまった。
おそるべき背景に組織的犯罪を感じた。
さすが元警官、10年間同じ帰宅電車、顔馴染の乗客と乗務員と
定期券客を外して該当者を追い詰めて行く。しかしあやしい人物から
次々と反撃を受けた。
彼は列車テロとしてFBIやNY市警からも追われる身となった。
さらに敵は列車ごと脱線を図っていた。
いやはや、元警官ゆえ、するどい感を持ち、格闘技も強いが、60才
ですものもうよれよれである。007ばりの列車アクション「サブウェイ
123激突」(2009)ばりの列車脱線、見どころ満載。
彼を追う警部にサム・ニール、謎の女に(ベラ・ファーミガ)監督は
ニーソンと4作目となる、朋友スペイン人の(ジャウム・コレット=セラ)
老いてますますの方々に推薦の映画です。
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