「インターステラー interstellar 」 直訳すと(星間移動)に一言。
この映画は本を多読している方、特に科学に関する本を読んでいる人に
面白い映画だと思います。
正にアインシュタインの相対性理論と量子論を統合した「重力理論」を
述べた映画です。しかし私といえば、それらの知識に乏しく最後まで判ら
ないままでした。
時は近未来、地球は温暖化による異常気象で砂嵐が吹き荒れていた。
作物は育たず、人は呼吸器を痛め、このままでは地球は死の星になる。
従い人類は滅亡の危機に立たされていた。
元宇宙飛行士クーパー(マーシュ・マコノヒー)と10歳の娘マーフは
トウモロコシ農家を営んでいた。砂嵐のあと、砂の上に刻まれた不思議な
メッセージに導かれ、極秘基地に辿り着いた、そこはNASAであった。
そこで人類は生き残るためのラザロ計画をが遂行していたのだ。
ラザロ計画とはなにか?
ワーム・ホールを通過して、別銀河系に出て入植可能と思われる星
(第二の地球)を見つけ、宇宙ステーションで人類を移住させる計画
A案を進めていた。
同時に、移住に間に合わず地球と人類が滅びるならば、その前に
人間の受精卵を積んだ宇宙船をその星に送って、人類の再発生を
待つというB案も進められていた。
クーパーは宇宙飛行士に復帰し、女性科学者(アン・ハサウエイ)と
共に、入植可能な三つの星を確認するためにワーム・ホール(相対性
理論上で別宇宙へ行く時空の穴)の中に出発した。
光速の宇宙時間と地球時間は大きく異なる、帰還した時、地球で
は数十年も経てしまうのだ。クーパーの子供たちはもう老人だろう、
さらに星探しに時間が掛かると地球滅亡に間に合わなくなるのだ。
更にクーパーがめざす人類移住計画(A案)には大きな欠陥が
あった。地球の科学者(マイケル・ケイン)は「重力理論」つまり
「重力の底である特異点」が解明できなければ人類の宇宙生活は
不可能であることが判っていた。解明は人知ではとても無理なのだ。
解明する方法は一つ、それはブラックホールの中を見ることであった。
最終局面、宇宙に放り出されたクーパーはブラックホールに超接近し、
ロボットに情報を収集させた。5次元世界に迷い込み、そこから
4次元にいる娘マーフに特異点の情報を知らせることにが出来た。
結果、マーフ(ジェシカ・チャステイン)は方程式を解き人類は
救われたのである。
正直さっぱりわからぬ理論展開なれど、ブラックホールの眺めや、
上陸した星の殺伐とした景色は一見の価値ありです。
監督はクリストファー・ノーラン
知的な皆さんにお勧めの映画ですゾ。
コメント
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