監督クリント・イーストウッド、製作キャスリーン・ケネディ
製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ、脚本ピーター・モーガン
主演マット・デイモン、これだけ揃えば、映画づくりとしては最強
のチームといえる。彼らが作った新作は「ヒアアフターHEREAFTER 」
訳すると「死後の世界」とか「あの世」となる。
本年2月中旬から本邦公開されたが、な・なんと途中で上映が打ち切
りとなった。 楽しみにしていたイースト・ウッド作品が中止とは!
映画の内容から宗教団体からクレームでもついたのか?と思った。
いやそうではなかった映画の冒頭に、大津波に巻き込まれて多くの人が
被災するシーンがあるらしい。本邦上映期間中の3月11日東日本大
震災が勃発し大津波で2万数千人の方が死亡・行方不明という大惨事と
なったため、上映不適と判断されて打ち切りとなったのだ。
というわけで最近やっとDVDで見た次第であります。
問題の津波のシーンですが、リアルの一言。
町へ入り込む海水の流れが早いこと早いこと、これでは泳ぐことも
出来まい、あっという間に人は巻き込まれ溺れ死ぬ、なんとか水面に
浮上して物にしがみついても、後ろから流れてきた車や物に激突され、
潰される。東北の津波に襲われた人たちの様相が判り、心が痛む。
フランス人 女性ジャーナリスト(セシルdeフランス)は東南アジアで
大津波に襲われ、溺死から人工呼吸の末一命を取り留めた。その時に
ぼんやりと死の世界へ歩む自分と人々の光景を見た。 以来、彼女は
キャスターの仕事に熱中できず「死後の世界」を調べ始めた。
ロンドンに住む双子の少年、双子ゆえ仲がよく心が通じていたが、
兄が突然不慮の死をとげた。残された弟は孤独の極み、兄ともう一度
会わねば立ち直れなかった。兄と話すために霊能者を捜しはじめた。
サンフランシスコで労務者をしているジョージ(マット・デイモン)は
有能な霊能者であったが、疲れ果て霊能の世界から離れて暮らしていた。
この3人の人生がオムニバス形式で進み、最後に出会うことになる・・
彼女が捜す「死後の世界」
われわれ仏教徒の日本人は日ごろ通夜などで坊さんから聞いているが、
三途の川を渡り、極楽浄土へ行って住むと思っているし。霊の存在に
関しても比較的寛容である。
その点欧州のカソリックは諸説あり、死後の世界を簡単に述べることは
難しく、霊とかスピリチアリズムに厳しいものがある。
彼女は悩みながら死後の世界を一生懸命調べるが
証明は出来ぬが、私にとってまぁ死後はこんなものだろうと思っている
からだろうか?この映画、ややぼん長に感じた。
この欧・日の差が、この映画を見る感動の違いになっていると思います。
コメント
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