「初心に帰ろう」という言葉がある。
仕事でも、生活でも、スポーツでも、長年やっていると、慣れや、
驕りや、飽きが出てくるものだが、もう一度スタート時に戻って、
そもそも何を目差していたか?何故はじめたか?を再認識する事
は意義あることです。
映画もヒットシリーズになると、回を重ねる度にアクションも
ド派手で荒唐無稽になってくるものだが、この辺で一回まじめに
戻らねば、もう続編は作れないとして、そもそもの始まりは何で
あったかをシリアスに探る傾向にある。
スターウォーズのエピソード3(2005)、バットマンのビギンズ
(2005)そしてこのXmenの「フアースト・ジェネレーション」
であります。
面白い漫画のアメリカンコミックのヒーロー達も実は悲劇を乗り
越え、ここまで来たのかと見直したりするものだ。
突然変異の超能力者「ミュータント」は善と悪に別れてしまった。
人間と共存共栄を目差す善の首領プロフェサーX(パトリック・
スチュワート)の若き日を(ジェームス・マカヴィー)が演じ、
人間を支配を企む悪の首領マグニートー(イアン・マッケラン)
の若き日を(マイケル・ファスベンダーが)演じた。
若き二人は正に親友であり人類を救うために悪と戦う同志で
あったが、生立ちの違い、生来受けた試練によって袂を別ち、
宿敵となってしまった。その経緯がこの映画のテーマである。
時は1962年ケネディー大統領の米国とフルスチョフ首相のソ連との
間でキューバ危機が勃発した。正に世界核戦争一歩手前であったが、
この裏にミュータント達が絡んでいたことや、彼らがこの危機を
回避したことで、人間が彼らに脅威を感じた由縁であったとは
面白い設定である。
同じ人間同士であっても人種や宗教の違いで、戦争を繰り返す
愚かで不寛容な人間ゆえ、ミュータントと共存できるわけが無い。
私はそんなマグニートーの考えに賛同しますネ。
監督は「キック・アス」2010を作ったマシュー・ヴォーンさん
それから「アバウト・ア・ボーイ」2002のマーカス坊やを演じた
(ニコラス・ホルト)がすっかり大人になりミュータント・ビースト
役で出ているのに驚いた。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。