猟奇的連続殺人鬼とそれを追う刑事、心理分析専門家との
プロファイル映画は私の最も好きなジャンルであります。
この映画見ていて、常に「羊たちの沈黙」’91の影響を感じたのは私だけでしょうか?
ヒロインの新米の科学捜査官(アンジェリーナ・ジョリー)は
「羊たち」の新米FBIクラリス(ジョディー・フォスター)の匂いがしました。
二人とも優秀だが、警官だった父の死に心の傷を受けている。
主役の科学捜査専門家ライム(デンゼル・ワシントン)は全身麻痺
で体を動かすこと出来ない、頭脳と分析のみで捜査を指揮して行く
彼は「羊の」レクター博士(アンソニー・ホプキンス)に相当
レクターは不自由な監獄の中から情況だけで分析していたし、
最後に人に噛み付くのも同じ
警察内部で捜査のジャマになる刑事部長(H・チェイニー)は
「羊の」チルトン博士(A・ヒールド)の役目と同じで
哀れな最期となる。
繰り返される殺人とその残された証拠分析は面白いのだが
この映画、あの「羊の」悲しくなる様な湿り気が無いのだ
そして残酷だが「セブン」のおぞましさも感じられなかった。
やはり猟奇のバイブル「羊とセブン」には及ばなかった。
それから最後の犯人の動機とアクションはいただけなかった。
「最後の締め」が良ければ「全て良し」の私には残念だ、
原作も同じなのでしょうか?
ヒロイン(A・ジョリー)のたらこ唇は、なかなかセクシーで
魅力的だった。しかし、なんとこの年齢で本年度アカデミー助演
女優賞をもらってしまったとは、少々早すぎて将来が心配だ・・・
それにしても、この映画の中で(D・ワシントン)曰く
「遺伝子は信じない、自分の人生は自分で切り開くのだ」
とのセリフがあったが、父親(ジョン・ボイド)の遺伝子が
十分感じられるヒロインだった。
コメント
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