インスピレーション・ゲーム的に「戦争映画」といえば?と問われると
私には「史上最大の作戦」1962という答えが出てくる。多分65才
以上の人は同じ答えかもしれない。それほど代表的な作品である。
ハリウッドの20世紀FOXが社運を掛けて、43億円という巨額の投じ
各国の第一級(47大スター)勢揃いで連合軍とドイツ軍に分かれ、
第二次世界大戦の雌雄を決したノルマンディー上陸作戦を壮大に描いた
ものである。
米軍 ジョン・ウエイン、ロバート・ライアン、ロバート・ミッチャム、ヘンリー・
フォンダ、メル・ファーラー、仏軍 クリスチャン・マルカン ジャン・ルイ・バロー
英国軍 ピーター・ローフォード、リチャード・バートン、ショーン・コネリー、
独軍 クルト・ユルゲンス、ヴィルナーヒンツ、ヴォルフガング・プライス
そして、今でも「史上最大の作戦テーマ」が浮かんでくる。兵隊として出演した
歌手(ポール・アンカ)が作詞作曲し,ミッチミラー楽団による正に行進曲である。
1944年6月6日、200万人の兵隊が上陸、両軍10000人が
戦死したと記録される。特にオマハ海岸の上陸した米海兵隊に容赦なくドイツ
の機関銃が襲い、浜辺は屍累々であるが、その上を乗り越えて敵陣を突破した。
風向きからドイツ陣地の真っ只中に舞い降りてしまったパラシュート部隊は
格好の標的となって全滅した。その他数々の戦場エピソードが描かれ両軍
とも長い長い一日であったのだ。正に原題「The longest day=一番長い日」
であった。
あえてモノクロ映像でニュース映画の如く臨場感あったが、やはりハリウッド映画
ジョン・ウエイン隊長やロバート・ミッチャム准将などの英雄物語に仕上げている。
戦争の悲惨さや、遺族の悲しみを表現し「戦争すべきでない」とする最近の映画
とは隔世の感であった。
監督は英国パート ケン・アナキン、ドイツ軍パート ベルンハルト・ヴィッキ、
米軍パート アンドリュー・マートン と3人で役割分担した由。
それにしてもこのノルマンディー上陸の後、ドイツ軍は敗走し、1945年ナチス・
ドイツは崩壊した訳であるが、70年後欧州EU統合によって、事実上ドイツは
欧州の総統領になってしまった。いやはやおそるべしゲルマン民族!
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