「地獄の黙示録特別完全版」誠に興味尽きない百家争鳴映画です。
再度の参加お許し下さい。
特完版ではエンディングの寺院爆破シーンは見事にカットされていた。
私の'80年版の解釈は、カーツは朱書で「やつらを皆爆撃せよ」と
なぐり書きがあり、これは自分が死ぬ時、カーツ王国を爆破し、
しもべの野蛮人を一掃せよという遺書であった。
寺院の爆破は原作「闇の奥」の如くカーツも、ウィラードも
身勝手な白人社会の象徴的仕業と感じ、私は納得したものだ。
コッポラ自身や(立花隆氏)も爆破シーンはストーリに関係無くイメージ
画像にすぎない。特完版では誤解を避けるためカットしたと説明した。
この説明は不自然だ。永久にエンディングを決めかねているのだろう
多分時間が経って、コッポラも白人サイドに立った結果と解します。
象徴的「死の寺院」爆破シーンは象徴的高層ビルの崩壊に因果を
感じさせるほど重要な意味があると思うのだ。
フレンチ・プランテーション26分の追加
まずこんなに時間と金が掛かったシーンを全カットしていた事実に
驚いた。私はこのシーン好きですヨ ロクサンヌ夫人が
ベッドで言った「獣なのか神なのか」は女が感じる、戦争する男への
哀れみと畏怖だろう、またそれが官能的言葉に聞こえました。
晩餐の話題も興味深い、仏印戦争の時に米国CIAは裏でベトナム・
ゲリラ(ベトミン)を育てた事実を聞きショックを受けました。
ベトミンは後にベトコンとなり、ベトナム戦争で米国を敗退させたのだ。
これは露・アフガン戦争時、アフガン・ゲリラを育てた米国が後に
受ける皮肉的結果と同じだ。この映画を再観し、21世紀の現状を
観るに、人間とは戦争的存在なのか?と思えるのです。
コッポラは言った。この映画の批評は多々様々あるが、
無関心な批評は一つもなかった。と・・・・蓋し
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。