正に病める米国を見る映画だった。NYの私立探偵(N・ケイジ)は
少女が切り刻んで殺されるスナッフ・フィルムの真相を探る仕事を
引き受ける。行方不明リストから少女を割り出し、彼女の軌跡を追う
母の離婚、その義父への反抗、遊び男友と駆け落ち家出するが、
ロスで捨てられる、正に米国の家庭破壊とその結末を見せられた。
女優を夢見る少女が落ちて行ったのはハードコア、裏ポルノの世界。
(N・ケイジ)はこの裏ポルノに足を踏入れる、ホモ、レズ、フェチ
SM、糞尿、と人間は何でもする世界、画面から異様な匂いがぷんぷん
と伝わってくるようだ。挙句少女は男達の欲望の餌食となっていた。
行方不明者の多い米国、同じ様な目にあっている少年少女が多数いる
ことは想像に難くない、本当に怖い所だ!
ハードボイルドな探偵ものでもニコラスが演じると、どうしても
甘い人情家になってしまう、「フェイス・オフ」でも(J・トラボルタ)
の方が冷酷だった。しかしこれが彼の魅力なのでしょうネ
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