マトリックス」'99は映像技術を革命的に進化させた映画だった。
肉眼では決して捕えられない領域を映像化し、アクションに取り入れ、
ド迫力と超高速を創り出した。当時、その斬新性に驚愕したものだ。
それ以後のアクション映画は例外無く、マトリックス的映像を取り入れた
ものばかりである。それが当り前になった今、果たして「マトリックス2」
はまだ先駆的でありえるのか?不安と期待半ばして映画を見たのです。
個人的にはカンフー・シーンに興味ありません、よってエージェント・
スミス100人斬りには感動しなかった。要は「マトリックス 1」の
ヘリコプターシーンを超えられるか?である。
しかし、あった!高速道路のチェイスシーンである。
トリニティー(C.A.モス)のオートバイ・チェイスとモーフィアス船長
(L.フイッシュバーン)のトレーラー上の決闘は正に見ものであった。
逆走バイク、追うパトカー、巻き添えになって次々転倒する車達、
大型トレーラーも横転。その映像に圧倒された、正に空前絶後のシーンだ。
何でもワザワザ3kmの高速道路を造っての撮影と聞き、改めてハリウッド
の実力に驚いた次第。
しかし、私がこの映画で好きなのは、アクションというより現実と
バーチャル(マトリックス世界)の哲学っぽい所であります。
この映画によると、私が生活している世界はコンピューターさんが、私に
合わせて創ってくれた架空のイメージ世界である。本当の私はカニカル
昆虫の中で栽培され、肉体電池として電力供給源になっている身であります。
ならば、願わくば、女房をもう少し美人でグラマーに設定して欲しかった。
冗談はさておき、ネオ(K・リーブス)はマトリックス「最後のドア」に
辿り着く、そこはまるで「2001年宇宙の旅」の終点を思い出させるシーン
だった。その創設者?と会話し、選択を迫られる、ネオの選択は如何に?
この選択は多分第3部に影響するのだろうが、良く判らんとこが良い!
おどろいたのは何と!(モニカ・ベルッチ)が登場したことだ。
この映画は、内容から、出来るだけデジタルっぽく、ヒーロー、ヒロイン、
悪党もみな無機質っぽい人を揃えたハズである。
突如、画面にそぐわない、熱っぽく肉感一杯のベルッチが登場した、
しかもネオと糸ひくキッスシーンもあったのだ。
あらためて判った、私には0.1.0.1のデジタルより♂・♀・♂・♀の
アナログ世界の方が好きだという事が・・。
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