映画は娯楽、いわゆる「エンターテインメント」と思っている私にとって、
この「ボディガード」'92という映画は本当に旨く作られている。
サスペンスあり、アクションあり、歌があり、そしてラブロマンスあり、
娯楽要素を全て揃えた映画なのです。
そして主演は今、ハリウッドで一番油が乗っている(ケビン・コスナー)と、
米国ポップミュージック界で一番乗っている(ホイットニー・ヒューストン)
の共演とくれば、もう文句の言いようが無い。
K・コスナーは1990年アカデミー賞「ダンス・ウイズ・ウルブズ」をもって
作品賞、監督賞など7部門で堂々の栄冠を勝ちとった。映画人として頂点を
極めたと言って良い。私は「さよならゲーム」'88が一番好きな作品ですがネ・・
W・ヒューストンはゴスペル、R&Bミュージックの音楽一家に生まれた。
幼いころから音楽環境と才能に恵まれ、デビューして2枚目のシングル
「saving all my love for you」が世界的ヒットとなり、一挙にトップに
躍り出た天才である。母はシシー・ヒューストン、叔母はディオンヌ・
ワーウィク、ゴッドマザーは何と!アレサ・フランクリンである。
レーガン大統領のボディガード、フランク・ファーマー(K・コスナー)は
妻の葬儀で職務を離れていた時に、レーガンが狙撃されたことに責任を感じ、
大統領専属護衛の任務を辞した。
その彼に音楽界のスーパースター、レイチエル・マロン(W・ヒューストン)の
護衛を依頼された。彼女に脅迫状が届いたからだ。
とにかくスーパースターである、超我ままであり、フランクの注意を無視し、
群集の中に入る危険なライブ・コンサートを続けていた。(彼女の実像そのもの)
しかし彼の献身的な護衛で何度か危険から救われるうち、彼への反発はいつしか
愛となってしまった。二人は@@、ボディガードがガードを破っちゃいけませんネ
白人とアフリカ系女性との恋愛ものは珍しい、ダンス・ウイズ・ウルブスでも
ネイティブ・インディアンとの友情を画いており、K・コスナーに人種的偏見が
ないことは評価すべきである。
とにかくコスナーのボディガード振りは格好良い。ストイックの極みである
楽しみはクロサワー三船の「用心棒」'61を観に映画館に行くこと「62回も見た」
という台詞が良い。家には日本刀が置いてあり、夜中に一人殺陣を舞う。
正に「 侍 」であった。果たして彼女を守り通せるか? 後は劇場へどうぞ・・・
ここまでがオリジナル文で、以下は追伸
世紀の歌姫W・ヒューストンの死、彼女は良い音楽環境に生まれ、才能もあり、
姿も良い、数々の受賞に輝き、記録的なヒットを続け、膨大なお金も入ったはず。
しかし彼女の死はドラッグ漬けとアルコール中毒の果てと言われている。薬で喉が
傷つき声も出ず、最近は破産状態であった由、
何ゆえ栄光から奈落に落ちたのか?
R&B歌手ボビー・ブラウンが性質(たち)の悪い亭主(前夫)だったのだろう。
フランクの様なボディーガードが近くに居なかったのが悔やまれる。 合掌
コメント
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