いやぁ~ 皆様の旺盛な年末メールを拝見しておりました。
こちらは何かと忙しくて、映画感想文を書くこと出来ませんでしたが、
仕事納となりやっと時間ができましたので、
みなさんに負けずに「ワールド・ワォーZ」に一言。Zは Zombie のZ
ハリウッド映画は「昔アパッチ、今ゾンビ」というくらい、いまの敵役は
「ゾンビ」が多い。
アクション映画の面白さは 何と言っても襲ってくる圧倒的な数の敵を、
やっつけることである。昔ジョン・ウェインの西部劇全盛時代は
「アパッチ・インディアン」がその役を引き受けてきた。
しかし米国の暗黒史「先住民族抹殺」の負い目から、現在はその手の映画は
全く姿を消た。
「第二次世界大戦におけるドイツ兵と戦う戦争アクション映画」も少なく
なってしまった。これは人間同士殺しあう映画は今や世の批判を買うおそれが
あるので控えめなのである。
その点、敵が「ゾンビ」であれば! ゾンビとは死体である、死体がぞろぞろ
歩きまわり人間を襲うのだ。
殺人罪の要件は「人」である。死体をなんぼ殺しても殺人にもならないので、
心置きなく殺せるのだ。
この映画のヒットも、「バイオハザード」シリーズの大ヒットも人間の持つ
残酷さと「ゲーム感覚で人を殺せる」爽快感が由縁なのだと思う。
正直この「おぞましさ」と内容の軽薄さから私の嫌いなジャンルの一つであるが、
何でも見るという信念から見ている次第です。
さてどこかの国でウィルス感染により「ゾンビ」が出現し、そのゾンビが人を
襲い噛みつき、今やゾンビは世界的に増殖し感染が拡大し、人類は滅びようと
していた。既に米大統領も副大統領もやられてしまっている。
元国連捜査官ジェリー( ブラッド・ビット)は残存米海軍の召集を受け、
原因究明と解決策を探し出すことを命じられた。妻と二人の娘を安全な空母に
残すということと引き換えに任務を引き受け、危険地帯に飛んだ。
映画は世につれというが、世界情勢と各国のゾンビ対策が関連していて面白い
原作は発祥地中国だが、問題を恐れて韓国に切り替えた由、ロシアのシーンは
問題多く大幅カットされた。
北朝鮮は被害が少ないらしい、これは金正恩将軍様の知恵により
「噛みつき感染」を防ぐため国民に「歯を抜け」と絶対命令を出したため、
被害が少ないらしい。→世界の嫌われ者をあえて英雄化している。
イスラエルでは、かなりの国民が生存している。これは元来パレスチナ人排斥の
ために高い壁を構築していたが、それを増築して要塞化しゾンビの侵入を防いで
いるらしい、しかも生き残ったパレスチナ人を敢えて要塞の中に救済している
設定が面白い。
この高い壁を蟻の様にむらがるゾンビの群衆が人壁を作りよじ登るシーンこそ
この映画のハイライトである。
さて結末であるが、死体であるはずのゾンビだが、贅沢にも襲う「ヒト」は健康な
人間に限定している、これは「生物?繁殖」の原則であろうが、ある病気の
保菌者は絶対に襲わないことが判ったのだ。
ジェリーはこの病原菌を探すために英国WHO保険機構に飛んだ。
原作はマックス・ブルックスのベストセラー小説 監督はマーク・フォースター
ジェリーは人類を救えるのか? これはDVDをご覧下さい、
コメント
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