小春日和の休日、ドライブしていたらシネプレックスにたどり着
いた。あれ!ここは何処だろう?と思いながら無意識にチケット
を買い入場していた。映画は「私の頭の中の消しゴム」だった。
何か用事で出かけたはずなのに、韓流ドラマ「四月の雪」で
(ソン・イェジン)の虜になってしまった私は、彼女の微笑む
チラシを見た瞬間、全ての用件を忘れ映画館に入ってしまったのだ。
さて題名の示す通り、ヒロインのスジン(ソン・イエジン)は若年性
アルツハイマー=痴呆症と診断された、医者の宣告は残酷だった。
そのうちに記憶がどんどん消滅し、いずれ自分が誰だか判らなくなり、
最後は人間としての尊厳を失うというものだ。
彼女の記憶から、最愛の夫チョルス(チョン・ウソン)が消え、
そして幸せな愛の思い出全てが消え去ることは、彼女にとって
魂が消え去ることと同じだった。
チョルスは壁という壁に、思い出の写真を貼り、名前や生年月日を
貼って記憶の消滅を防ごうとする、一心に介護するも、病気は進行、
遂に妻は全てを忘れた。愛おしい妻の哀れな姿に号泣する。
この映画の前半、スジンとチョルスの偶然の出会いから、恋に落ちて
いく過程が誠に旨いのです、この甘く甘く切ない韓流的メロドラマを
たっぷりと見せられた観客、特に御婦人たちは、二人の幸せが消え
去るなんて可哀相で許せない!と場内は涙また涙でありました。
さて劇場を出ると、車を駐車した場所が判らない、やっと探し出し
家に帰ったところ、女房の怒りが落ちた。
「あなた!ランチのパンと牛乳をコンビニに買いに行ってと頼んだ
のに、いままで何処に行ってたの!!!」
ふむ~美しく可憐な(ソン・イエジン)ゆえ、失禁しても
メロドラマになるが、私ならば只のボケ老人顛末記だろうなと
思いながら、遅いランチを食べました。
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