ハムナプトラ3 「呪われた皇帝の秘密」に一言
そもそも英語原題は「mummy マミー」、直訳すると「ミイラ」だが、どちらも、
このタイトルでは映画ヒットしないと判断したのか、エジプトの死の都の名前、
「ハムナプトラ」'99とした。結果は私にとって、ますます意味不明になったが。
第一作からテーマは冒険家リック(ブレイダン・フレイザー)と女性考古学者
のエバリンがエジプトの墓からミイラを発掘し、呪いでよみがえるというもの。
ハムナプトラⅠとⅡはミイラ発祥の地エジプトでしたが、今回のⅢの舞台は
世界4大文明の地中国で、あの「秦の始皇帝」のミイラがよみがえるという話。
エジプトと異なり、中国でミイラ作りをしたとは聞かぬが、あの西安で発掘
された兵馬桶(へいばよう)の兵隊と馬は、実は全て呪いによって土ミイラに
されたものという、世界遺産と旨くつじつまを合わせたアイデアを評価します。
「秦の始皇帝」は中国をはじめて統一支配した人、紀元前221年(ふーふー
・いって・国づくりと受験で覚えた)。始皇帝は情け容赦なく敵を攻め皆殺し、
そして絶対権力をもって、あの万里の長城の建設をした。 さらに焚書坑儒と
いって反対する学者460名を生き埋めにした皇帝。
中国を統一した始皇帝の次の望みは永遠の生命であり、全世界に不老不死の薬を
求めた。中国で漢方薬が発達し、とりわけ優れた精力剤があるのはその由縁です。
忠臣の将軍がやっと探し出した、女呪術師(ミッシェル・ヨー)の魔術によって
始皇帝(ジェット・リー)は不老不死の体を手に入れたが、なんと、その女を
自分のものにするために将軍を八つ裂きの刑に処した。
女は報復呪術により始皇帝と軍に呪いを掛け、全てを土像にしてしまったのだ。
時は1945年、血は争えぬものリックとエバリンの息子が始皇帝の墓を発見する、
そして又しても、リックとエバリンが始皇帝のミイラを蘇らせてしまったのだ。
考古学といえ、冒険といえ、毎回碌な事をしない二人である。
不老不死と魔界の力を持った始皇帝は世界制覇を始めるのだった。
さあリック夫婦と息子、義兄ジョナサン、そして始皇帝に殺された恨み骨髄の
兵隊、奴隷、学者の屍達も土から蘇り、始皇帝の野望を阻止すべく戦うのだ。
今回からエバリン役は(マリア・ベロ)に交替した。
そうだろうな元祖エバリン(レイチェル・ワイズ)はこのハムナプトラでブレイク
したとはいえ、元々名門ケンブリッジ大学卒の才媛であり、英国の舞台俳優であり、
「ナイロビの蜂」’05で見事アカデミー助演女優賞を獲得した演技派であります。
もう荒唐無稽な、この手の映画は卒業したかったと推察しました。
監督もスティーヴン・ソマーズから ロブ・コーエンに代わりましたもネ
そろそろ、このシリーズも終焉でしょうか・
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。