本年度アカデミー 視覚効果賞を受賞
映像の技術革新が著しく、どんなシーンも映像化できる様になったこと
が英国のファンタジー文学や 欧州に伝わる壮大な叙事詩を映画化出来
ることになり、文学ファンや映画ファンにとって幸せなことであります、
というわけで「ライラの冒険」に一言。
元々この映像技術の革新は米国ハリウッドで、あの「スター・ウォーズ」
'97~'05一筋の(ジョージ・ルーカス)監督や、「未知との遭遇」'77や
「E・T」'82の(スティーブン・スピルバーグ)監督が超度級SFを競い
合ったのが発展の始まりかと思います。
まぁ最初は宇宙船や宇宙人ゆえ少々ガサツな脚本でもよかったのですが、
いよいよ満足できなくなり、次ぎは何か?となると、欧州の昔話や伝説
などの叙事詩そしてオックスフォード文学などの欧州名文学の映画化時代
になったのです。
その代表としてオックスフォード大学の学者J.R.Rトルーキンの「指輪物語」
が「ロードofリングス 三部作」'01-'03として映画化され大ヒットし、
火付役となり、彼のライバルだったC.S.ルイスの「ナルニア国物語」も
一部'05、二部'08と続々映画化されています。
そして英国の児童文学者J・K・ローリングの世界的ベストセラー
「ハリー・ポッター」'01-'07 が五部まで映画化され、いずれも大ヒット。
そしていよいよ同じく英国児童文学者フィリップ・プルマンが1955年に発表
して以来の世界的ベストセラー「ライラの冒険」第一部「黄金の羅針盤」が、
この度映画化されたのです。
これは科学的にも正しいらしいのですが、我々が今住んでる世界には、やや
同時進行で平行世界=パラレル・ワールドが無数に存在している。ほぼ同じ
なのですが微妙に異なる、このそれぞれの世界を行き来できる空間のひずみも
あるらしい、タイムライン'04という映画はこの行き来する映画だったと記憶。
さてこの映画は我々の似て非なる、あるパラレルワールドが舞台、ここの人間
にはそれぞれ必ず、ある動物姿の守護精霊(ダイモン)が付いている設定、
幼いころ両親を亡くしたライラ(ダコタ・ブルー・リチャーズ)はどうゆう訳か
オックスフォード大学内で育てられ、12才の好奇心旺盛なおてんば娘に成長?
そのころ市内で子供達がさらわれ、北極に連れて行かれたと噂されていた。
大金持ちのコールター夫人(ニコール・キッドマン)と宗教権力が怪しい、
ライラは誘拐された親友ロジャーを救出すべく北極に向う。
原作が英国ゆえダニエル・クレイグなど芸達者な英国配役が脇をかため、
CGの動物達が映像革新のおかげで生き生きと(本年度アカデミー視覚
効果賞を受賞)活躍するのが見所。
この物語は(P・プルマン)が神と人間の契約 聖書の一説「失楽園」をヒント
に作られたもので、単なる児童ファンタジーを超えた大人的哲学的な物語です。
ライラは全てのパラレル世界を救えるのか?あとは映画を観てくださいませ。
それにしてもダイモンはうらやましい存在、自分の人格の反映とはいえ、
常に相談相手を連れているようなもの、孤独も癒されよう。
私のダイモンは何だろう 虎かな、それとも「なまけもの」かもしれないデス
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