日本の神さまたちは、休みをとって温泉旅行をするのです。
アニメは「白蛇伝」’58以来ご無沙汰、さすがに古すぎると反省、
今回縁あって(実は中3の娘に誘われて)、スタジオジブリ製作の
( 宮崎 駿 )監督作品 [千と千尋の神隠し」を鑑賞しました。
世界アニメ映画界では日本はトップクラス、誠に誇らしいことだ。
劇場に入ると中は超満員、こんなこと数十年ぶりの経験ですワ
私、女房、娘とも座るのがやっと、丁度この映画の内容と同じで、
家族はバラバラにされてしまった。
あらすじは
10才の少女(千尋)が家族ドライブの途中、「雪国」ではないが
「トンネルを抜けると、そこは、不思議なもののけの温泉峡だった」
なんと、そこで両親は哀れ豚に変身させられた。
千尋は生きていくために、この温泉の下働きをせねばならなかった。
この温泉峡の市街が、何とも言えず、ノスタルジック、どこか見覚え
のあるなつかしい風情だ。私の幼少のころ行った温泉だろうか?
風呂屋も松山の道後温泉「ぼっちゃんの湯」に少々似ているかナ、
湯屋の内部造作も丹念に画いており、背景デザインはすばらしい。
温泉の客達は八百万(ヤオヨロズ)の神々である。
元々日本には自然崇拝がある、太陽や海、川、森,巨木、巨石、米に
野菜に畏敬を感じ祭る習慣がある。日本人は何にでも手を合わせます
よね、キリスト教やイスラム教の如く強力な一神教では、この作品は
全く成り立ちませんものネ。
この映画のすばらしさは、神々の形相(キャラクター)である、
それぞれ個性的で誠に面白い、作者の創造力の豊かさに感心した次第。
宮崎監督は「10才くらいの女の子のために作った映画」との由、
我が娘はすっかり感情移入しておりました。目的は十分果たしましたゾ。
それから皆さんご指摘の如く、私には珍しいことなのですが
エンドローリングも幕が閉じるまで、ゆっくり主題歌を楽しみました。
http://oak75.typepad.jp/dicky/
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