ちょっと時間があって入ったシネマックス、すぐ見れる演目は二つ
「めぐりあう時間たち」と「ミニミニ大作戦」、さてどうする?
そういえば、映画を観た友人のミニミニ評が芳しくなかった事を
思い出し、「めぐりあう」の方を選択。おもえば長い道のりであった。
場内に入って驚いた熱気むんむん、ほぼ満席、しかし9割5分は女性、
後の席の一団は「今日2本目ナノ」との声。なんと本日レディースデイ
前後左右の女性に挟まれ、肩身の狭い思いの内、映画は始まった。
ちらし程度の前知識だが、時代を異にする三女性の物語が同時進行、
なんと、劇場ばかりでなく映画の中も女性・女性・女性であった。
1923年英国のリッチモンド、作家バージニア・ウルフ(ニコール・
キッドマン)は病気の療養をしながら「ダロウエイ夫人」を書いていた。
1951年ロサンジェルスに住む妊婦(ジュリアン・ムーア)は「ダロウエイ
夫人」を読んでいた。そして2001年ニューヨークの雑誌編集者(メリル・
ストリープ)がいた。
各時代ごとのカットが短いせいかテンポがよい、3女性それぞれに
何か訳ありで、ミステリーを見ている如く画面に曳かれて行く。
佳境に入り、次第に判ってきた、それぞれの女性が感じる自分の本性?
自分に忠実な生き方は何か?苦しみながら選んだ選択は三者三様であった。
そこは純文学映画、露骨なる表現は隠蔽されているが、性を超えた愛
の世界、そこは純粋性が求められ、厳しく辛い連続である。暗い内容
なのだが、抜群の演技人達はどの画面にも意義を創り出して行く。
三女優とも賞賛に値するが、映画を思い出し出し、この文を書いて
いると(メリル・ストリープ)の悲しそうな笑い顔ばかり浮かんでくる。
やはりまだ演技力,実力NO1は彼女なのでしょう。
でも私には、やはり男女間の恋愛ものが良いですワ、
それはいいかげんで、だらしなく、気楽な恋の世界なのですから・・・
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