毎朝のブレック・ファストには欠かせないコロンビア・コーヒー
酸味が何とも香ばしく私の好みです、と呑気な事を言っている場合でなく、
コーヒーの産地コロンビアは正に内戦の混乱状態なのです。
そのコロンビアの反政府組織による要人狙いの爆破テロに妻子が
巻添えとなり殺される。これをコラステル否!コレステロール否!
コテコテル否!もう!「コラテラル・ダメージ」いわゆる副次的被害と
いわれた挙句。政治バランスから米国政府は犯人捜査を放棄したのだ。
悲しみと怒りが収まらない夫(アーノルド・シュワルツネッガー)は
このテロリストを探すべく、単身コロンビアに潜入するのだった。
コロンビアに関しては「今そこにある危機」('94)を観れば
麻薬を挟んで米国とコロンビアの国家間の関わりが判りますネ
また「プルーフ・オブ・ライフ」(2000)を観れば、この国の
混乱状態と誘拐の実体、そしてゲリラ組織内部が判ります。
お国は違うが「トラフィック」(2000)を観れば、麻薬組織と麻薬取締
そして麻薬中毒の実体がよく判る。映画を観てれば南米評論家になれそう。
それはさて置き、この映画は「米国同時爆破テロ」直後の封切り
だったので、被害者への配慮や社会的心情から延期されていた。
多分それだけでは無く、映画の中で若干ではあるが、外国に於ける
米国政府の傍若無人な行為を表現している所があったからでしょう。
さて(A・シュワルツネッガー)さん、超人キャラクターを捨て、
普通の人になろうと苦労している事が痛いほど判ります。しかし
コナン以来 ゴリラ プレデター、極めつけのターミネーターを 観てきた
我々が、そう簡単に貴方が足を洗って、堅気の世界の普通の人に
なる事を許すわけに行かないのです。
中途半端であると、強かったり弱かったりで、混乱しますヨ。
「そんなに火にあぶったら中からメッキの骨がでちゃうよ」と
ターミネイターと混乱してしましますワ。
貴方はS・セガールと異なり、恥を知っている事は良く判ります。
しかし、もう少し体が衰えるまで、超人であり続けるべきと存じます。
「ソードフィシュ」の時も思ったが、この手の映画は現実の方が
遥かにショックで大規模で現実離れしている。不幸な事だが
とても超えられない、なにか虚ろに鑑賞している始末であった。
それにしても、蛇締めの処刑を見る限り、テロのボス(クリフ・
カーティス)は手下の失敗は絶対に許さぬ厳しく冷酷な人物だが、
かみさんに頭が 上がらぬ様に見えた。この辺はコロンビアも
日本と同じと思いました。監督はアンドリュー・ディヴィスさん
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