英国のEU離脱、いわゆるブレクジットが難攻している
最大の原因は北アイルランドとEU加盟国アイルランド
共和国の国境問題である。
その北アイルランドの俳優といえば(リーアム・ニーソン)
だろう。アイルランド独立戦争の指揮者(マイケル・コリンズ)
1996を演じたのは正に彼の血の成せる業といえましょう。
さてリーアム・ニーソンの「元警官もの」は私の好きな映画
ジャンルである。「96時間」2008, 「96時間/リベンジ」
2012,「96時間/レクイエム」2014, 「トレイン・ミッション」
2018 など、どれも面白い。
2014年「誘拐の掟」もそのジャンルであるが、これは米国作家
(ローレンス・ブロック)の小説「探偵マット・スカダー」の一遍
である。しかしこの映画は猟奇的過ぎて一般受けしなかった
かもしれぬ、続編が作られないのはそのせいだろう。
舞台はニューヨーク、警官を退職し、無許可探偵をしている
マット・スタガー(リーアム・ニーソン)の元へ依頼があった。
妻を誘拐され、身代金を奪われ、もてあそばれ、切り刻まれ
殺された。夫ケニー(ダン・スティーブンス)から殺した犯人を
探してくれと頼まれた。しかし彼は麻薬仲介人ゆえ、単に
ヤクザのいざこざだと思い依頼を断った。
しかし犯人から送られた女に対する拷問といたぶり殺しの
テープを聞き、犯人の卑劣さを許せず依頼を引き受けた。
類似の事件を調べると。二人組に路上で誘拐され、
墓地の池に浮かぶ多数のゴミ袋の中から女の肉片が発見
された事件があった。
マットは発見者である墓の管理人の話を聞いた。
マットの警官の感で男は事件に関係ありと確信した。
彼を追い詰めたがビルから飛び降り自殺した。
死ぬ前、犯人は二人、一人の呼び名はレイ、犯人達は
身代金よりも、女をいたぶり殺す異常者だと言い残していた。
ケニーの麻薬仲介仲間の一人娘が誘拐された。
麻薬仲介ゆえ警察には頼めない、またマットが依頼された。
マットと犯人と交渉が始まった。
犯人の性向を知ったマットの交渉は辛辣である。
「娘を殺したらお前を殺す レイ!」と犯人を名指しで脅す。
それは娘を殺さないで置かせる交渉術であった。
胸糞悪い卑劣な犯人への恫喝こそこの映画の見処である。
犯人の家の地下室に潜入した。人間をいたぶる拷問道具や
解剖道具を備えたおぞましい場所である。あの「羊たちの
沈黙」のモデル(エド・ゲイン)を思い出させた。
この年になると、この手の血生臭い映画は苦手となった。
しかも見てしまうといつまでも忘れることが出来なくて困まる。
監督は「アウト・オブ・サイト」などの名脚本家
(スコット・フランク)さん
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