二人の人が手をにぎりあう、いわゆる握手はお互いの好意を示す動作であるが、
元々はイスラムの習慣で利き手を制することで武器を隠し持っていないことを
示す意味があったと推測されている。(ローレンス・フィシュバーン)の台詞
しかしこの手の接触が命取りになることがある、武器は見えるが、ウイルスは
見えないからだ・・・・という訳で「コンティジョン Contaigion」に一言。
Infection は空気感染 Contaigionとは接触感染 人間にとって一番濃い接触
はS@Xであろう、この映画は先ずそれによる接触感染からはじまった。
香港出張の帰り、女性重役(グウィネス・パルトロウ)はすぐに帰宅せず
シカゴで一泊して、昔の男と不倫を楽しんだ。女の顔に赤味があったので
情事の「ほてり」かと思ったが、何と発熱であった。
帰宅したあと夫(マット・デイモン)の前で痙攣を起こし、ERで急死した。
翌日、彼女の子供もベッドで死んでいた。当然シカゴの男もあの世に直行。
検死解剖をした医者が目を瞠った、彼女の脳はどろどろに融けていたのだ。
世界保健機構WHOに緊急連絡をした、米国疾病予防管理センターも出動。
彼女が宿泊した香港カジノで彼女のグラスを片付けたウエーターが死んだ、
彼の住む、大衆アパートから感染が拡大して行く。
カジノ隣の席で幸運の一吹をしてもらった日本ビジネスマンは通勤バスで
死んだ。ラッシュアワー東京での感染は簡単に拡大する。
いずれにせよ手と口と鼻が,あれば謎の新種ウイルスは地球上どんどん感染が
広がり、ついに3億人を超えた。世界はパニックに陥った。
さすが(スティーヴン・ソダーバーグ)監督である、もし猛毒ウイルスが
発生した場合、どのようなパニック、どんな事態が発生するか、防疫対策、
ワクチン開発はどうされるかなど、あらゆる角度からシュミレーションして、
正にドキュメンタリー映画を作ったのだ。
「ウイルス・パニック」映画は私の好きな分野である。S・ソダーバーグの
アプローチは本当に旨い。日本版感染映画「感染列島」'09と大違いである。
興味深いのはサイトでパニックを煽り英雄になる男(ジュード・ロウ)が登場。
彼曰く「これは薬剤会社の陰謀だ、人が死ねば、それで儲かる人が必ずいるから」
なるほど一儲けした投資家が登場、薬剤業界は新薬開発競争で株価は暴騰した。
森林乱開発する人間、巣を失ったコウモリ、コウモリの糞を食べる家畜の豚、
豚肉を食べる人間、人間どうしの接触感染、これを因果応報と言いますネ。
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